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新発田市で水稲を中心に農作物を栽培する川瀬農園。農業用ドローンを導入し、最先端の農業に挑戦。自社栽培を加工した「しばたのあまざけ」が口コミで徐々に人気を集める。

川瀬農園 土作りにこだわり、旨味と甘みの強い米を生産する

有機肥料による土作りにこだわる農家

新潟市の北部に位置する新発田市で、農業を営む川瀬農園。大正4年から続く代々の農家だ。2020年1月に法人化を控えている。メインで栽培するのは米で、コシヒカリからミルキークイーン、みずほの輝き、もち米に至るまで、幅広い品種を取り扱う。栽培面積は約26haで、年間150トンほどの収量が出る田んぼを、家族3人で管理している。また、近年人気を集めているシャインマスカットの栽培にも挑戦。まだまだ調整段階だが、徐々に提供していくことが目標だ。
川瀬農園が栽培でこだわるのは、土作りだ。苗の育苗には、自家栽培のモミを焦がして作った燻炭を与える。燻炭に含まれる銅やマンガン、鉄が苗の成長をサポートし、甘みの強いお米を実らせる。また、田んぼには、秋の稲刈り後に鶏糞を散布し、土と撹拌(かくはん)。土壌内微生物の活性化を促し、強く立派な稲が育つ土台を整える。土作りにこだわって栽培した米は、食感・味・香りどれをとっても美味しいと言える極上品に仕上がり、多くの人から問い合わせを得ている。

最先端の農業用ドローンを導入

川瀬農園では、全国的にも珍しい「農業用ドローン」を使用した稲作を実施している。農業用ドローンとは、大容量のタンクを持つ無人航空機のことで、効率よく広い農地に農薬や肥料を散布することができる。導入のきっかけは、生産者である川瀬雄介さんがイネ科花粉アレルギーを発症したこと。代々の農家に生まれた雄介さんは、農業を継ぐ気持ちを固めていたため、どうにか稲作に携われないか試行錯誤した。そこで閃いたのが、ドローンの使用だ。稲に触れずに田んぼの管理ができるため、雄介さんにはぴったりの方法だった。また、空を飛ぶドローンは、田んぼと田んぼの移動も早く、時間短縮・人員不足の充足にも役立つ。まだまだドローンを導入する農家は少ないが、今後は徐々に増えていくと予想されている。きっかけは偶然といえど、最先端の農法で稲作を行う川瀬農園に、多くの生産者が注目している。

加工品にも力を入れていく

自社栽培米の「越淡麗」を使用して、甘酒の加工も手掛け始めた川瀬農園。1年と半年間、試作に試作を重ね、完成したのは2019年の3月だ。愛猫をモチーフにした可愛らしいデザインと、飲みやすい粒の少なさが特徴で、口コミで次第に知名度が広まっている。他にも、自社で栽培する米を使った6次産業の加工品に力を入れていく方針だ。

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生産者紹介

専務取締役:川瀬雄介
専務取締役川瀬雄介

川瀬農園の4代目をして新発田市に生まれる。専門学校で情報処理を学んだ後、農家を継ぐために新潟県農業大学校へ進学。そのまま実家の稲作を継ぐ予定だったが、イネ科花粉アレルギーを発症したことをきっかけに、農業用ドローンを導入した農法に挑戦し始めた。最先端の技術を使用することから、近隣の農業高校の生徒が見学に訪れるという。そんな未来の農業を担う若者に出会うことで、若年農業者の育成にも関心を持ち始めた。そのため、「今後は自社の田んぼを増やし、IターンやUターンで、農業体験希望者を集めていきたい」と語る。

店舗詳細

店舗名称 川瀬農園
住所 新潟県新発田市中田町2-17-11