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新潟県内でも珍しいトマト栽培で有名な新潟市北区濁川地区で3代目に世代交代を経て若い世代が活躍中の農事組合。安全にも配慮して育てた地域ブランド「にごりかわトマト」を全国に届ける。

濁川生産組合 美味しい農産物をこれからもずっと提供し続ける農家経営を目指す

「にごりかわトマト」で有名な新潟市北区の濁川地区

濁川地区は阿賀野川と新発田川に挟まれた肥沃な土地であり、新潟県でも珍しいトマト栽培で有名な地域。きっかけは昭和30年代のビニールハウスが世に出始めた頃に、代表の田村雄太郎さんの祖父たち7名が地域で初めて園芸栽培を始めたことだった。最初はきゅうりやブドウも育てていたが、トマト作りが軌道に乗ったことで中心となった。トマトは酸味と甘味のバランスが良いと人気となり地域ブランド「にごりかわトマト」として有名になっていった。特に濁川生産組合では減農薬・減化学肥料栽培に努め、自社の稲作から出た藁やもみ殻を肥料にして自然にも人間にも優しい取り組みを行っている。

2018年に設立30周年を迎える濁川地区の農事組合

現在の濁川生産組合は平成元年に設立。3件の農家仲間たちで水稲の生産組合として始まった。お米はコシヒカリ、こしいぶき、こがねもち、わたぼうし、2018年からは新之助などの多種多様な品種を栽培。設立5年後に各自が所有していたトマトハウスを借り上げ、組合として園芸栽培をスタート。夏、秋はトマトを、冬は葉物野菜の小松菜や水菜、リーフレタスなどを育てている。他にも自家製こがねもちを使用したもち「阿賀の白雪餅」の製造販売を行うなど、農家には厳しい冬の収入源を確保して安定した組織運営を行っている。

次の世代への交代と育成

2016年に現代表理事の田村雄太郎さんへ世代交代。父の良雄さんは会長として、後継者である息子の雄太郎さんと若い二人の理事の育成に力を入れている。現在は農家出身者が引退し、スタッフは社長の田村さん以外は社員である。農家であり企業である農事組合として、働きやすい職場づくりにも努めている。なにより農業事業でありながら残業もなく、働きやすい職場であるため若い人の多い農事組合でもある。今後は、農業の環境が劇的に変わる時代に突入する中で、継続性と安定性のある経営を目指していく。

  • 濁川生産組合
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生産者紹介

代表理事:田村雄太郎
代表理事田村雄太郎

新潟市北区濁川地区生まれ。中学校時代までは農家になるつもりはなく、工業科の高校に進んだ。しかし、父からの「農家をやってみないか」という提案をきっかけに、農業の道へ進むことを決意。新潟県農業大学校で園芸栽培について学び、卒業後は埼玉県の有名農家に住み込みで研修を受けた。かなりハードな農家生活の中で、特に精神面で学ぶことが多かったという。研修後は実家へ戻って農家となり、父のもとで修業する。2016年4月に代表理事に就任。会長になった父のもと、二人の若い理事と協力しながら、この変化の激しい時代に継続性と安定性のある農事組合を作っていくことにチャレンジしている。

店舗詳細

店舗名称 濁川生産組合
住所 新潟県新潟市北区濁川291