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上越市で米や野菜を栽培している朝日池総合農場。もち米から生産した完全無添加の杵つき餅は、モチモチとした食感と豊かな風味が大好評。直営の直売所で一番の人気商品だ。

朝日池総合農場 田んぼの真ん中に堂々と建つ直売所「朝日池むら市場」

地域に根付く農家「朝日池総合農場」

上越市にある朝日池総合農場は、米や野菜を主に取り扱う農業グループだ。創業は平成4年。上越地区の農業を盛り上げるべく、地域の農家4軒が力を合わせて立ち上げた。自家栽培米を、消費者の元へ直接届ける事業を開始。第一次産業の従事者が減少したり、インターネットが普及していく中で、農業の将来を見据えた選択だったという。現在は、美味しくて安全な米作りを目指し、「土に人に優しい、循環型複合農業の展開」に取り組んでいる。循環型複合農業とは、自然の生態系に近い状態の中で畜産や農業、人の活動を複合させ、農園内で循環していく農業のことだ。同農法の展開にあたり、朝日池総合農場では、まず、稲作で必ず余ってしまう「米ぬか」を発酵させて鶏の飼料にする。次に、平飼い養鶏で発生する発酵鶏糞を肥料として活用し野菜・米を生産。そして、余った米ぬかを鶏の飼料にすることで一巡する。そんな環境に優しい農業が評価され、朝日池総合農場は県からエコファーマーの認定を受けた。

上越市民が集まる直売所を運営

朝日池総合農場は、栽培した農作物を、自社で運営する直売所「朝日池むら市場」にて販売している。自家栽培のもち米で製造した杵つき餅「朝日池のこがねもち」は、しっかりとした弾力と豊かな風味が大好評。上越地区のみならず、全国から問い合わせが来る一番人気の商品だ。
直売所には、上越市民を中心とする多くの客が連日足を運んでいる。人気の理由は、地場産の新鮮な野菜や出来立てのお惣菜、アイスクリームなど、幅広い年代を魅了する商品を数多く取り揃えていることにある。また、飼育しているヤギや鶏を目当てに来る観光客も絶えない。山羊乳で作ったチーズケーキや、平飼い卵を混ぜ込んだプリンは、現地でしか食べられない希少な商品。数量限定かつ販売日も決まっていないため、多くのファンが今日か今日かと来訪している。今後は自社栽培米で作ったおにぎりを店頭販売していきたいという。その先には、県外から多くの人に上越市へ訪れてほしいという熱い願いがある。

  • 朝日池総合農場
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生産者紹介

代表:平澤 第一
代表平澤 第一

上越市出身。幼少期から父が農業に従事する姿を見て育ち、自ずと同じ道を志した。平成4年に、第一さんの父を含む農家4軒が「朝日池総合農場」を設立。第一さんは、農業研修の期間を経て平成16年頃に入社した。その後は現場作業と餅の加工に携わり、平成30年に代表取締役として就任。モットーは「時代に合わせて挑戦する事柄を変える」こと。「インターネットの普及に合わせてこの農場は大きくなってきた。そのため、流行を敏感に感じ取りながら取り組んでいきたい」と語る。また、近くまで足を運んだ人が、一時でも店に寄ってくれるような直売所にしたいと意気込む。

店舗詳細

店舗名称 朝日池総合農場
住所 新潟県上越市大潟区内雁子252-1