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江戸時代から180年続く柚餅子(ゆべし)専門店。長岡藩主や14代将軍徳川家茂も虜にしてきた老舗の味は唯一無二。長い歴史に裏打ちされた伝統の技術が極上の柚餅子を生み出します。

有限会社 本間屋 「越後柚餅子」発祥の柚餅子専門店

長岡藩主、14代将軍徳川家茂からのお墨付き「本間屋の柚餅子」

本間屋が創業を始めたのは江戸時代に遡る。文政12年(1829年)、京都の僧侶を豪雪から助けたお礼に柚餅子(ゆべし)の製法を教わったことをきっかけに開業。柚餅子とは柚子などを用いた加工食品で、地方によって製造法や食べ方が異なる和菓子。本間屋の創業期には初代が、現在の中越地区から下越地区西部を治めていた長岡藩主に柚餅子を献上し、その味を褒め称えられた。後に、藩主は賞賛したその柚餅子を大老・井伊直弼を通じて、14代将軍徳川家茂にも献上し本間屋の柚餅子の味を絶賛。本間屋に大変貴重な品を贈ったと伝えられている。文久3年(1863年)にはそれらの功績が認められ、長岡藩主牧野家の家紋である三ツ葉柏紋を使うことが許された。同時に長岡藩御用菓子屋に任命され、本間屋は長岡藩と徳川将軍家からお墨付きを貰った由緒ある名家として知られる存在となった。

本間屋が店を構える新潟市西蒲区は、自然に恵まれた豊穣の土地としても有名だ。本間屋の柚餅子には、その豊かな土地の恩恵を受けて育ったもち米と、芳醇な香りを放つ生の柚子が使われている。本間屋の代名詞とも言える「蒸し柚餅子」は、もち米、生の柚子、蜜というわずか3種類の原料で作られており、保存料・着色料などは一切使っていない。さらに江戸時代から今日に至るまで手作りの製法こだわり続けている。8代目曰く、柚餅子の硬さを手の感触を確かめながら調節していく為、手作りにこだわっているとのこと。その伝統を受け継いできたからこそ、創業から180年以上経った今でも多くの人愛される銘菓としてあり続けられるのだ。

由緒ある「伝統」を守り続ける

創業からの伝統を守ってきた本間屋だが、近年では柚餅子を使った新しい商品開発に力を入れている。その一つが「ゆべし最中」。最中の皮を柚子に見立てたかわいいデザインが特徴で、こしあんの甘さと柚餅子の爽やかな風味が評判を呼んでいる。今後は新潟を代表する銘菓として、自慢の柚餅子を全国に広げていきたいと考えている。伝統を守りながら新しいチャレンジを続ける本間屋の活躍に期待したい。

  • 長岡藩から使うことを許された三ツ葉柏紋の家紋 長岡藩から使うことを許された三ツ葉柏紋の家紋
  • 長岡藩からの信頼の証 長岡藩からの信頼の証
  • 蒸し柚餅子は1時間半、練り柚餅子では4時間も蒸す 蒸し柚餅子は1時間半、練り柚餅子では4時間も蒸す
  • 柚餅子の美味しさの秘訣は水飴の量にアリ 柚餅子の美味しさの秘訣は水飴の量にアリ
  • 気温の変化を感じ取りながら職人の感覚で調整する 気温の変化を感じ取りながら職人の感覚で調整する
  • 手作業で一つ一つを真心込めて包む 手作業で一つ一つを真心込めて包む

生産者紹介

8代目当主:本間 勝一
8代目当主本間 勝一

1950年に西蒲区福井で本間屋に長男として生まれた。学生の頃より跡継ぎとしての自覚を持っていた為、23歳の時に本格的に柚餅子作りの修行を始めた。現在では、柚餅子一筋44年の8代目本間屋当主となった。その年月の中で培った技術は、本間屋の柚餅子の肝である溶ける様な柔らかい食感を作り出す。その柔らかさを出す為には、季節や温度によって原料の分量を微調整していかなくてはならない。そこを長年の経験を頼りに、水飴と米粉の分量を見極めていく姿はまさに職人。そんな本間さんは、当主として技術だけでなく伝統も守り続けている。本間屋のこだわりは、生の柚子を使うことや、保存料を一切使用しないこと、全て手作りで行うことなど創業の江戸時代から引き継がれているものばかりだ。江戸創業期では、長岡藩主や徳川十四代目将軍徳川家茂にも愛され続けた本間屋の柚餅子。180年続く由緒ある老舗として、歴史の偉人達に愛されたこの味を今後も未来へ受け継いでいきたいと本間さんは話す。

店舗詳細

店舗名称 有限会社 本間屋
住所 新潟県新潟市西蒲区福井1845
営業時間 8:00~17:00