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1924年(大正13年)創業。和菓子店から始まり、上越名物のサンドパンや笹だんごパンを手掛ける店舗。時代に合わせて事業を何度も大きく転換し、地域から愛されつづける。

小竹製菓 笹だんごパンのかわいいキャラクターが目印

名物「サンドパン」で有名な小竹製菓

小竹製菓は、上越市の名物にもなっている「サンドパン」や「笹だんごパン」を手掛ける店舗だ。創業は、なんと1924年(大正13年)。新潟県の最西端に位置する糸魚川市出身の創業者が、城下町としての歴史と文化を持つ「上越市高田地区」の和菓子店にて修行。同じ和菓子店として独立したのが始まりだ。戦後には、需要の増えたパンや洋菓子の製造にも着手。さらに、ケーキやアイスなどの販売も始め、最盛期には400点以上もの商品を取り扱っていたという。平成に入る頃、「なんでも買える店」よりも「専門店」を求める声が増えていった。これを受け、小竹製菓は大きく転換。支持の多かった「サンドパン」を中心に、わずか20点まで商品数を絞った。このサンドパンは、2日間かけて作り上げるこだわりの一品。店を大きく改革させた後も、この製造方法は守りつづけてきた。「伝統を守りながらも、時代に合わせて会社を変化させてきたからこそ、地域の人からご愛顧いただきつづけているのだと思います」と3代目の小竹さん。今後は、上越市ならではの商品を手掛けていけるよう活動している。

笹団子がまるごと入った名物「笹だんごパン」

小竹製菓には、現在50点ほどの商品が並んでいる。創業期から作りつづける和菓子の「謙信の里」や「高田焼」「中香まんじゅう」に加え、メロンパンなどの人気の高いパンを少しずつ増やしてきた。中でも、笹だんごパンは「新潟らしさ」のあふれる商品だ。笹団子はもともと、上越市ゆかりの武将「上杉謙信」が考案したとされる。ヨモギの粉末を練り込んだ餅生地に、あんこやきんぴらなどを包み、抗菌作用のある笹の葉で包んだもので、かつては合戦中の携帯食として食べられていたという。小竹製菓でも、古くから作りつづけてきた「新潟の味」である。この笹団子を、パンに包んだのが「笹だんごパン」だ。パン生地には米粉を練り込み、笹団子の生地と相性のいい「もっちりとした食感」に仕上げた。中のあんこは甘さひかえめで素朴な味わい。笹団子という新潟らしさと、パンという馴染み深さから、上越妙高駅や各地のアンテナショップにて土産品として人気を集めている。

  • 小竹製菓
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生産者紹介

3代目:小竹孝雄
3代目小竹孝雄

上越市出身。高校卒業後は、東洋大学にて法学を学ぶ。実は、もともと跡継ぎではなかったという小竹さん。長男である兄がショコラティエの道に進んだことを受け、「自分が店を継ごう」と決心。大学卒業後、すぐに家業へ入った。当時は経営が厳しかったらしく、「早く戻ってなんとかしなければ!」という想いから、精力的に営業活動を行う。入社10年ほどしてからは、製造へと業務をシフト。2006年に、3代目代表として就任した。現在は、サンドパン・笹だんごパンを主に作りつづける中で、新しい商品企画を考案・試作する日々。「伝統を守りながら、この地域ならではの特色ある商品を作りたい」と語る。

店舗詳細

店舗名称 小竹製菓
住所 新潟県上越市南高田町3-1