新潟直送計画からのお知らせ

2022年度夏季連休期間の営業スケジュールについて

量より質にこだわり、ビニールハウスにて黒十全茄子を育てる農家。「薄皮でとてもやわらかい」と大好評で、シーズン中は採れたてを買い求めに来る地元民で大賑わい。

やまちゃん農園 野菜ソムリエの資格を持つ園主・山崎さん

川の恵みを活かして、米と野菜を栽培

三条市のやまちゃん農園は、200年以上続く米と野菜の農家だ。コシヒカリ、黒十全茄子、キュウリ、トマトなどを栽培。どれも信濃川の支流の中ノ口川がもたらす、ミネラル豊富な水の恩恵を受けて育ち、「米は甘みが強く、野菜はみずみずしい」と好評を得ている。長らく市場と市内の農産物直売所に出荷していたが、「農園の直売所も始めてほしい」という地元民の声を受け、2016年から同農園の直売所をスタート。「美味しい朝採れ野菜が、安く買える」と口コミが広がり、連日大賑わい。中でも、黒十全茄子とキュウリは、並んだそばから飛ぶように売れるそうだ。ふらっと来た近所の方が「たくさん漬けるから」と言いながら黒十全茄子を箱買いしている様子からも、地元で愛されている様子が伺える。

全国的に希少価値の高い「黒十全茄子」

主に新潟で栽培される黒十全茄子は、小ぶりで、巾着のような形をした品種だ。締まった肉質ながらやわらかく、ほのかな甘みが美味しい。さらに、多汁質でみずみずしく、漬け物に最適である。また、栽培が非常に難しいことでもよく知られている。果実に水を多く蓄えることから乾燥に弱い上に、大雨にも弱い。連作障害も起こりやすく、風が少し吹いただけでも茄子同士が当たって傷んでしまう非常に繊細な品種である。生産量が少なく、県内消費がほとんどで県外にほほとんど出回らない。黒っぽい見た目と全国的な希少価値の高さから、「黒いダイヤモンド」とも呼ばれている。

美味しい黒十全茄子を追い求めた「ハウス栽培」

ただでさえ扱い方が難しい黒十全茄子の栽培は、「ビニールハウス」よりも効率の良い「露地」を選ぶ農家さんが比較的多いという。露地は、連作障害が起こりやすい茄子でも場所を変えながら栽培することができるからだ。作付面積を増やしやすいため、収量も見込める。一方、やまちゃん農園はビニールハウス栽培に取り組んでいる。いったい、どうしてだろうか。代表の山崎さんに伺うと、「理由はただ一つ。ハウスで育てた黒十全茄子の方が美味しいと思うからです」と語る。露地の場合、日差しを受けすぎて茄子が自身を守ろうとするため、皮が厚くなりやすい。しかし、ハウスであれば日差しを軽減できるため、薄皮で果肉たっぷりの果実に育つという。さらに、必要以上に風が当たらないため、茄子同士が当たって傷むこともない。その分、露地に比べて手間がかかる。中でも「人工授粉が一苦労ですね」と山崎さん。露地であれば、自然に飛ぶハチが花粉を運んでくれるが、ハウスの場合はそうはいかない。雄しべの花粉を一つ一つ人の手で雌しべに付けていく必要がある。「手間もコストもかかるけど、目指すのは量より質。とにかく美味しい黒十全茄子を作る!その一心です」と語った。

  • やまちゃん農園
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生産者紹介

代表:山崎真幸
代表山崎真幸

三条市にて、米農家の長男として生まれる。新潟市西蒲区の農業大学校に進学。野菜栽培の基礎を学ぶ。卒業後、埼玉の育苗会社と農家にて1年間の研修を受け、地元に戻り就農する。2006年に野菜ソムリエの資格を取得し、従来の稲作に加え、キュウリや黒十全茄子の栽培もスタート。近年深刻化する高齢者の農家離れを嘆いており、「この辺りには、美味しい枝豆やトマトを作る農家がたくさんいるんです。若者みんなで野菜ストリートを作って地元を盛り上げたいですね」と夢を語っている。

店舗詳細

店舗名称 やまちゃん農園
住所 新潟県三条市上須頃2585