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国産コシヒカリの麹を使用した、手作り醤油・味噌を醸造する「米善商店」。自慢の味噌はもちろん、地元産の野菜を使用した「自家製味噌漬け」が人気。

米善商店 手作りにこだわり、伝統の製法で醤油味噌を醸造

見附市今町で約150年続く老舗

「米善商店」は、見附市今町で明治時代に創業した、「醤油味噌醸造店」。当時見附駅の近隣にあった庄屋である本家から離れ、分家として今町に店を構えた。当時は、醤油の醸造と卸売りが事業のメインだったが、時代の変化とともに、各家庭で味噌を作る機会が減り、需要が高まったことから、味噌の醸造・販売をスタートした。「米善商店」の味噌は、国産のコシヒカリの「麹」を使用し、全て手作りで丁寧に仕込むのがこだわり。創業当時から受け継がれる木製の道具などを使用し、味噌造りに欠かせない「常在菌」を守りながら、伝統の味、奥深くコクのある味わいを醸し出す。取り扱う味噌は、口当たりがまろやかな「田舎味噌」・大豆の香りが際立つ「刈谷田味噌」・「越後の白味噌」・「三年熟成」の4種類。それぞれの味噌に特徴があり、少しずつブレンドして味わうのもおすすめだという。現在は、小売りに専念しており、直営の店舗の他、近隣の販売所には、長年の常連客が足を運ぶ。

地元見附産の野菜を使用した味噌漬けが人気

「醤油味噌醸造店」ならではの味わいで人気を集めているのが、自家製の味噌漬けだ。米善商店の店内には、いくつもの「樽」が並び、その中には、黄金色に漬け込まれた野菜がずらり。地元農家から仕入れた丸なすや、大根・きゅうりなどを1年のうちの一番おいしい時期に仕込む。自然発酵させて作る味噌漬けは、しっかりと味の染みた昔ながらの味わいで、独特の香りや旨みと、角の取れたまろやかさが自慢だ。地元見附市では、新潟県の無形民俗文化財にも指定されている「見附今町・長岡中之島大凧合戦」の際、大量の汗をかいた後の塩分補給にも食べられるという。ご飯のお供やお酒の「アテ」にもぴったりだ。

  • 米善商店
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生産者紹介

4代目:清水芳夫
4代目清水芳夫

見附市出身。醤油味噌醸造業を営む「米善商店」の長男として生まれる。幼い頃から、「麹管理」を手伝うなど、味噌造りを身近に感じていたこともあり、高校を卒業するとすぐに家業を手伝うようになった。現在は、かつての県立吉川高校・醸造科で学んだ弟と共に、二人三脚で歴史ある醸造蔵を守っている。機械に頼らず、全て手作業で行う醸造の仕事は、深夜にまで及ぶこともあり、簡単な仕事ではない。しかし、「機械や表面温度では測れない微妙な加減を、自分自身の肌で感じながら最高の味噌を作りたい」と真摯に醸造の仕事と向き合っている。今後も、150年続いた伝統の味わいを守りつつ、若い人にも味噌や醤油、自家製の味噌漬けを手に取ってもらえるよう、発信していきたいと意気込みを語る。

店舗詳細

店舗名称 米善商店
住所 新潟県見附市今町1-12-21