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上越市吉川区の川谷集落の食品加工組合。廃校となった小学校を加工施設として利用し、昔ながらの天然醸造味噌や地元野菜を使った漬物などを製造、販売している。

川谷生産組合 廃校舎を活用した加工所

山間部の集落で味噌、漬物を製造

上越市の中心部から車でおよそ1時間弱。ブナ林を眺めながら山道を進むと、とある集落にたどり着く。同市吉川区川谷は、山に囲まれ、自然の恵みが豊富な地域。20世帯ほどしかない過疎地だが、ほとんどの住民が農業を行い、棚田で米や野菜を栽培している。1992年に創業した「川谷生産組合」は、廃校となった小学校の校舎を加工所として活用。地域で採れた野菜を使った漬物や、きれいな雪解け水で仕込んだ天然醸造の味噌などを製造している。特に上越野菜の「いとかぼちゃ」と「十全茄子」を、酒粕で漬けた「いとかぼちゃの粕漬け」と「十全茄子の粕漬け」の2商品は、クリーミーな味わいが人気だ。いずれも上越市の特産品ブランド「メイドイン上越」の認証を取得して、魅力を発信している。

移住者が地域を知る「入り口」に

地元のお母さんたちや移住者が力を合わせて働く「川谷生産組合」。代表を務める鴫谷(しぎたに)玉実さんも2015年に、上越市吉川区にやってきた移住者だ。移住する前にも川谷地区を訪れたことがあり、先に移住していた夫・幸彦さんもいたが、「川谷に来て、知り合いもほとんどいなくて、何もやることがない状態でした」と振り返る。そんな時、地域の人に誘われて川谷生産組合の加工所で漬物や味噌の製造を手伝うようになった。「加工所をきっかけに地域のことを知って、地域に受け入れてもらえたように感じました」と語る。16年には代表を引き継ぎ、住民と力を合わせて、日々味噌や漬物の製造に励んでいる。この地域には、「百年後も笑って暮らせる村づくり」というスローガンがあり、山間の過疎地に、新しい人が移住してくることを願う鴫谷さん。「私自身、この加工所が地域に入っていけた『入り口』でした。この加工所を、移住者にとっての『入り口』や『受け皿』としても機能させていきたいです」と微笑んだ。

  • 川谷生産組合
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生産者紹介

代表:鴫谷玉実
代表鴫谷玉実

兵庫県神戸市出身。大学院卒業後、農業系の出版社で勤務していた。出版社時代の同僚で、先に上越市吉川区に移住していた幸彦さんとの結婚を機に、2015年に移住。地域の人に誘われ、川谷生産組合で味噌や漬物の製造を手伝うようになった。代表には、2016年に就任。「代表ですけど、加工所の方たちは、30年以上働いているベテランさんだらけ。教わりながらやっています」と笑う。「漬物や味噌は、日本の食卓に欠かせないもの。これからは特に若い人に向けて、その魅力を発信していきたい」と力を込める鴫谷さん。新しい販路を広げることにも意欲的だ。

店舗詳細

店舗名称 川谷生産組合
住所 新潟県上越市吉川区川谷3156-1