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燕市の金属加工会社。表面処理を得意とし、金属の発色技術は国内でもトップレベル。電解研磨の技術をカトラリーに応用した自社ブランド「As it is」を展開している。

As it is 2021年に建てられた新工場

国内屈指の金属加工技術

「ものづくりの街」として全国に知られている新潟県燕市。主にステンレスの取り扱いに長けた金属加工会社・洋食器メーカーが多く、世界に誇る良品を日々製造している。この燕市で金属の表面加工を手掛けているのが中野科学だ。1956年の創業当初から電解研磨の技術を使い、ステンレスやアルミニウム、チタンなどに表面処理を施している。電解研磨とは、電気と薬品の化学反応を活用して研磨する方法。金属の表面を溶かして研磨効果を得ることで、表面が滑らかになり、錆びにくい被膜を作る技術だ。金属の特性を最大限に発揮させる同社の優れた電解研磨技術は、2022年に新潟県から「にいがた県央マイスター」に認定されるなど、県内外から好評を得てきた。この技術は、洋食器をはじめとするキッチン用品から、半導体製造に関する部品、医療の精密機器まで幅広く利用され、国内でもトップレベルを誇っている。

酸化発色を活用した自社ブランド「As it is」

金属の表面加工を得意とする中野科学は、「酸化発色」の高い技術力を持っている。酸化発色とは、ステンレス表面の酸化皮膜の厚さを調節することで、光の干渉を変化させて発色させる技術のこと。シャボン玉が光の当たり方によって色の見え方が変わるのと同じ原理だ。耐食性に極めて優れており、メッキのように剥がれることもないという。塗料や染料を使わないため、安心安全な技術として医療機器にも応用されている。この技術を生かした同社オリジナルブランドが「As it is」だ。「ありのまま」を意味し、ステンレス製のスプーンやフォークが、紫・黄・青など虹色に輝く画期的な製品。他にないと好評を得ている。2021年からは新シリーズ「SUGATA」も追加。製品づくりを通じて、電解研磨・酸化発色の技術を広く普及している。

  • As it is
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生産者紹介

第三製造部酸化発色課:小林弘典
第三製造部酸化発色課小林弘典

燕市出身。県外の大学を卒業後、飲食業界で働いていた。その後、市内の半導体装置メーカーなどを経て、中野科学に入社した。当初、電解研磨については全くの未経験。毎日の業務で試行錯誤を繰り返し、知識・技術を学んだ。自社製品「As it is」は、ブランド立ち上げ時からプロジェクトに参画。現在は製造現場を任されているが、「社内の後押しがあるおかげです」とほほ笑む。「As it is」は購入者の反響も良く、手応えを感じているという。今後は「ユーザーが買ってよかったと思えるものづくり、お客さんの価値を見出せられるような、製造づくりを続けていきたい」と力強く語った。

店舗詳細

店舗名称 As it is
住所 新潟県燕市小池5181-3