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金属加工の町・燕市で、鍋をメインに製造するメーカー。OEM製造のほか、自社ブランド製品の開発にも力を入れる。大切にしているのは、時代に即したものづくりだ。

丸山技研 高品質な鍋はギフトにも人気だ

世の中のニーズを形にする鍋製品メーカー

古くから金属加工産業で栄えてきた燕市。丸山技研は、同市で1955年に創業したメーカーだ。当時は、おたまなど台所で使う金属雑貨製品の製造をしていた。その後、プレス機を導入。片手・両手鍋や天ぷら鍋など、鍋をメインにラインナップを拡充してきた。「お客様のニーズは常に変化しています。大切にしているのは、時代に合った製品を作ることです」と語る、代表の丸山さん。例えば、電気グリル鍋や電気フライヤーなど、卓上で手軽に使える家電製品もその一つだ。「雪平鍋用の蓋も作りました。もともと雪平鍋は蓋なしで使う鍋ですが、『蓋が欲しい』という要望が多かったので、商品化に踏み切ったんです。これからもお客様の声に耳を傾けながら、世の中に必要とされる製品を作っていきたいですね」と、想いを語った。

技術とこだわりを詰め込んだ自社ブランド

丸山技研では、OEM製造が約8割を占める。「価格が重視されるOEM製品は、必ずしも自分たちの目指す品質のものが作れるとは限りません。そこで、我が社の技術を最大限に活かせる自社製品の開発を始めたんです」と語る、丸山さん。そして誕生したのが、オリジナルブランド「創燕(そうえん)」と「煌六花(こうりっか)」だ。長年鍋を製造してきたメーカーとしてのこだわりが、随所に散りばめられている。例えば、強度と使いやすさのバランスを考えた適度な厚みや、安定性を重視した角アール。さらに、用途に応じて使い分けられるように配慮された注ぎ口。両側のサイズが異なるなど、細部に及ぶ。購入客からは「しっかりとした作りで、使いやすい」と評判だという。丸山さんは「少しずつ種類を増やして、自社としてのブランド価値を高めていきたいです」と、力を込めた。

  • 丸山技研
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生産者紹介

代表:丸山大輔
代表丸山大輔

燕市出身。26歳で家業の丸山技研に入社した。その後、営業職を経て、2020年に代表取締役社長に就任した。最初はステンレスや鉄などの材質の違いも分からず、社内だけでなく取引先の人にも教えてもらいながら、あらゆる知識を一から勉強したという。「分からないことだらけで苦労しましたが、やりがいも多いです。製品を採用してもらえるのはもちろんですが、2回目3回目とオーダーが入ると『売れてる!』と分かるので、喜びもひとしおですね」と、丸山さんは目を細めた。

店舗詳細

店舗名称 丸山技研
住所 新潟県燕市中川604番地