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新潟市西蒲区にて、10品種以上のぶどうを栽培する農家。ミネラル豊富な肥沃な土壌で育つシャインマスカットは「みずみずしくて、ジューシー」と人気を集めている。

ホーマー農場 毎日、葉っぱの色を観察。施肥のタイミングを見極める

清らかな水で育むジューシーなぶどう

新潟市西蒲区にあるホーマー農場は、1950年から続くぶどう農家だ。果樹園が位置するのは、中ノ口川のすぐそば。川が運んでくるミネラル豊富な土が、長い年月をかけて堆積している地域だ。同農園は、そんな肥沃な土壌に含まれる地下水を活かして、シャインマスカットや巨峰、ピオーネなど10品種以上を栽培している。清らかな水をたっぷり吸収して育つ果実は「大粒で食べごたえがある」「みずみずしくてジューシー」と好評。シーズンになると多くの地元民が直売所を訪れる。一番人気は、エメラルド色に輝くシャインマスカット。贈答用として買い求める客が多いという。また、贈られた側が「贈り物にもらって、美味しかったからまた食べたい」と県外から注文をするケースもめずらしくないそうだ。

健康な果実を実らせる土作り

ホーマー農場4代目の山澤さんは、「美味しいぶどうを育てる上で、入念な土作りは欠かせません。有機質の肥料をふんだんに使っています」と語る。主な堆肥は牛糞と籾殻だ。牛糞の効果は、土壌中の微生物を活性化させ、養分を生成させること。中ノ口川がもたらす粘り気の強い土壌は肥料持ちが良いため、微生物が作る養分をたっぷりと蓄えてくれるのだ。しかし、粘土質の土壌は必ずしも良いことばかりではない。「水捌けが悪い」というデメリットがある。水が適度に流れなければ、根腐れしやすく健康な果樹が育たない。そこで活躍するのが籾殻。透水性を高めてくれる効果がある。豊富な養分を吸収しつつ、水捌けの良い土壌で育つからこそ、みずみずしくハリのある果実が実るのだ。

葉を丁寧に間引いて、光合成を促す

ホーマー農場のぶどうは、「高い糖度とほのかな酸味」に定評がある。美味しく育つ理由は、太陽の光をほど良く浴びているからだ。そもそも果物の甘みは、太陽の光を浴びた果樹が光合成をすることで生まれる。そのために必要なのが「葉数の調整」。葉っぱが重なり合っていると日当たりが悪くなり、十分な光合成ができない。そこで、適度に日当たりを良くするために、葉っぱを間引いていくのだ。「意外に葉数の調整が大変。カットし過ぎても逆効果で、ただ甘いだけの果実になってしまいます」と語るのは、4代目の山澤さん。必要以上に葉っぱを減らしてしまうと、光合成が盛んになり過ぎて、糖度が極端に高いぶどうに育ってしまうのだ。果樹全体を観察し、葉っぱを一枚一枚管理することが、甘みと酸味のバランスが絶妙な味わいに仕上げる秘訣である。

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生産者紹介

4代目:山澤 翔
4代目山澤 翔

新潟市西蒲区のぶどう農家の長男として生まれる。幼少の頃は農業に興味がなかったそうだが、大人になってぶどう栽培の奥深さに気づき、2020年、4代目として就農。3代目の父親のもとで代々受け継がれた技術を学んでいる。「やっぱりお客さんの『美味しかった』という声が何よりも嬉しいです。やり甲斐になりますね。まだまだ勉強することがたくさんあるので、頑張ります」と晴れやかな笑顔を見せた。

店舗詳細

店舗名称 ホーマー農場
住所 新潟県新潟市西蒲区上小吉1778