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長岡市にて水産卸・加工を手掛ける「ハママンフーズ株式会社」の工場直営店。祖業の「ウナギ」においては、こだわりが特に強い。蒲焼きは、とろける食感がまさに絶品だ。

越後魚屋うなふく 店舗併設の工場内。衛生面に配慮し、清潔に保たれている

新潟県で初めて活ウナギを取り扱った会社

越後魚屋うなふくは、長岡市にある「ハママンフーズ株式会社」が運営する工場直営の店舗。同社は、「ウナギ」を中心にさまざまな魚介類を取り扱う会社だ。設立したのは、1967年(昭和42年)のこと。初代代表は、静岡県にて「ウナギの養殖」を学び、新潟県にもその技術を持ち込もうと考えた。しかし、寒冷な気候が養殖に適さず断念。それでも、「なんとか県内でウナギを販売したい」という強い想いから、物流が盛んで新鮮なウナギを仕入れられる「長岡市」にて、鰻専門卸「浜鰻商店」(ハママンフーズ株式会社の前身)を創業したのだ。実は、新潟県内で「活ウナギ」を販売したのは、同社が初だったという。当初は、「割烹」との取引が多く、次第にフグ・すっぽん・マグロなどの「高級食材」も取り扱うようになっていった。平成初期には、他の魚の加工品づくりや、取り扱う魚の種類を増やすなど、さまざまな事業に、果敢に挑戦していった。一時はなんと、食用の「活きた鯉」まで取り扱っていたとか。小売業を始めたのは、2008年のこと。イオン長岡店にてギフト商品を中心に販売していた会社を合併し、事業を継承してのスタートだった。現在、イオン店は閉めてしまったが、工場直営として店は残り、地元の人たちから親しまれている。

まさに至福!こだわりの詰まった「うなぎの蒲焼き」

越後魚屋うなふく「蒲焼きづくり」のこだわりは、なんと言っても「タレ」にある。驚くなかれ、なんと「50年以上」も継ぎ足ししてきた、まさに「秘伝のタレ」なのだ。このタレは、醤油・みりん・砂糖をベースに作ったシンプルなもの。一工夫として、出汁に「ウナギの頭と骨」を加えているのだとか。こうすることで、ウナギの身としっかり馴染むタレになるという。さらに、焼いたウナギをどっぷり浸けることで、身から旨味が染み出している。こうして生まれる味わいは、「ほどよい甘さ」の中に、長い年月をかけて醸成された「奥深さ」と「複雑さ」がある。しかし、決して「くどさ」などはなく、ウナギの美味しさを引き立ててくれるのだ。もちろん、素材選びや調理にもこだわりは多い。「焼き」の工程に入る前に、「蒸す」ことでふっくら感を出している。さらに、蒸した後は、タレに漬け込みながら、3回に分けてじっくり焼き上げる。こうしてできた「蒲焼き」は、表面はパリッと焼けて、中は身が箸でスーッと切れるほど柔らかい。ご飯と一緒に頬張れば、口の中でとろけるような食感と、脂とタレの旨味が広がる。「まさに、至福の美味しさ」と好評だ。

地域を代表する総合食品卸会社「ハママンフーズ」

ハママンフーズ株式会社は、「食品卸」が主な事業だ。取引先はなんと「2000件」を超え、県内の有名な和食レストラン・寿司店なども名前を連ねている。さらに、アイテム数は1500点以上。主となるのは、ウナギ・マグロ・フグ・すっぽんなどだ。冷凍品も多く、魚介類に限らず、肉類や惣菜、珍味など幅広く取り扱っている。また、食品加工事業も盛んで、定番商品だけで100種類以上もラインナップしているという。代表商品は、もちろん「うなぎの蒲焼き」だ。身自体が「ふっくら香ばしくて美味しい」ことから、「白焼き」で卸している取引先も多い。他にも、新潟定番の「鮭の味噌漬け」「銀鱈の味噌漬け」や、「すしネタ」として鯛・ホタテ・かんぱち・とろサーモンスライスなどを用意。さらには、自社商品の開発・製造のノウハウを活かし、PB商品の製造も請け負っている。ハママンフーズは、加工事業において衛生・安全面での信頼も厚く、厳しい基準を設けられた「学校」や「病院」、「老人ホーム」にも加工食品を納入している。長岡市を代表する企業の一つだ。

  • 越後魚屋うなふく
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生産者紹介

代表取締役社長:大島 尚
代表取締役社長大島 尚

長岡市出身。ハママンフーズ株式会社を経営する父のもとに、次男として生まれる。神奈川の大学にて、経営学を専攻。卒業後は、新潟県南魚沼市にある大手食品メーカーに就職した。営業職として10年勤務し、本部の営業統括役としても活躍。大島さんは当時を振り返り、「メーカーとしての強さ、大規模な物流、動く金額の大きさが勉強になった」と語る。父が代表を退き、兄が2代目を就任するにあたって、ハママンフーズに入社。経理・営業として、兄と二人三脚で会社を支えた。2018年、3代目社長に就任。「さらにチャレンジがしやすい社風、自由度の高い会社にしたい」と意欲を燃やしている。自身でもすでに、新規事業を模索中だという。

店舗詳細

店舗名称 越後魚屋うなふく
住所 新潟県長岡市新産二丁目9-5