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村上市朝日地区で、米やそばなど幅広く農産物を生産する農業法人。自家製ぼかし肥料を使い、甘味・旨味の強い農産物を育てる。自社栽培米が原料の「おかゆ缶」も人気だ。

株式会社貝沼農場 標高約300mの場所に位置する棚田

食の安全に配慮し、甘味・旨味の強い米を生産する農業法人

貝沼農場は、村上市の山間部「朝日地区」にある農業法人だ。米・そば・ニンニク・サツマイモ・スイートコーンといった、じつに多種多様な農作物を栽培。さらに、自社栽培の原料を使った「おかゆ缶」や「黒ニンニク」なども手掛けている。農業だけでなく、加工品も生産している同農園だが、もっとも力を入れているのは、やっぱり米作り。山間地ならではの気候を活かしつつ、自家製ぼかし肥料を撒き、じっくりと手間暇かけながら栽培。甘味・旨味の強いお米を育てることにこだわっている。栽培している品種は、新潟銘米「コシヒカリ」のほか、派生品種の「いのちの壱」、業務用米など、計7種類ほど。中でもコシヒカリは、JAS認証(有機栽培)や特別栽培認証を取得するなど、食の安全に配慮した栽培にも取り組んでいる。こだわり抜いた米は、リピーターも多く、県内外問わず好評だ。

料理研究家の助言をもとに開発した「おかゆ缶」

農産物の生産だけでなく、加工販売も行う貝沼農場。その中でも、ダントツに人気なのが「おかゆ缶」。開発のきっかけは、自社で栽培した有機栽培米の活用方法の模索にあった。先代のころから交流のあった料理研究家の助言をもとに、おかゆ缶を開発。缶にしたことで、粒感が保ちやすく、保存をしやすくなった。開発の際は、程よい食感にたどり着くまで、米と水の比率を変えながら試作を繰り返したという。当初は、白米粥のみを作っていたが、開発の中で、玄米粥の独特な食感に気づき、玄米粥も商品化。その後、関西のお客さんから要望を受け、地元産の小豆を使った小豆粥を追加した。貝沼農場のおかゆ缶は、お米の甘味・旨味をしっかりと味わえることで、老若男女問わず好評だ。

  • 株式会社貝沼農場
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生産者紹介

代表取締役:貝沼 純
代表取締役貝沼 純

村上市朝日地区出身。中学生の頃から、実家の農業を継ぐことを考えていた。地元の高校で農業を学んだ後、埼玉の専門学校で園芸やバイオテクノロジーについて学ぶ。専門学校卒業後、1年間のドイツでの農業研修を経て、1995年にUターンし就農した。通常の農家であれば、親の農業を継ぐことが一般的。しかし、貝沼さんは父とは別に農地を取得し、新規就農したという。就農から5年後には、父の田んぼを引継ぎ、米の収量、栽培する品種を共に増やしていった。「朝日地区の農業の発展に貢献することと、中山間地域の農業どう守っていくかを常に考えている」と語る、貝沼さん。農業を通じ、地域への貢献をこれからも探っていく。

店舗詳細

店舗名称 株式会社貝沼農場
住所 新潟県村上市関口930