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糸魚川市の豊かな自然に囲まれた環境で、うま味たっぷりの米を栽培する「あぐ里能生」。自家栽培「能生米」から作る「炭手焼せんべい」や、高糖度のメロンは絶品!

農業生産法人(株)あぐ里能生 山に挟まれた谷間にある能生地区。用水路には夏でも冷たい水が流れる

うま味の強い「能生米」を育む糸魚川市の自然

糸魚川市にある「あぐ里能生」は、米を中心に栽培している農業生産法人。稲作の育苗ハウスを利用し、甘味の詰まったメロンのほか、トマトやスイカ、ネギ、さつまいもといった各種野菜も生産している。32haもの広大な耕作面積の田んぼを管理しながら、収穫した農作物の8割を自社販売しており、人気の高さが伺える。美味しさの秘密は、糸魚川市の大自然がもたらす2つの環境条件にある。まず、「冷たい用水」。雪山に近いあぐ里能生の用水路は雪解け水が流れ込み、夏場には平場と比べて10℃も水温が低いという。そして、「激しい寒暖差」。日中の暖かさが農作物の生育を促し、夜間の冷えが栄養を蓄えさせる。これらの条件が植物の生育を引き締め、農作物に甘味とうま味を蓄えさせるのだ。

美味しい自家栽培米から作る「炭手焼せんべい」

あぐ里能生は6次産業化事業に取り組み、自社生産の米を使った「炭手焼せんべい」を製造・販売している。代表の稲葉さんは、県のアドバイザーから紹介された、新潟市のせんべい製造者から教えを受け、炭焼き用の機械を導入。2014年に販売店をオープンさせた。商品は、炭焼きしたせんべいと醤油ダレの香りがたまらない香ばしさ。米のうま味が濃厚で、軽い食感に仕上がっている。味は、「醤油」「ざらめ」「ごま」といった定番から、「ヨモギ」「七味」「カフェモカ」といった変わり種までバラエティー豊かなラインナップ。季節限定の味を含めて、販売当初から高い人気を誇っている。

糸魚川市特産の灸用ヨモギを生産

糸魚川市の特産品の一つに、「ヨモギ」がある。乾燥した葉を揉んで産毛を取り出し、灸の「もぐさ」として利用するのだ。全国のヨモギのおよそ8割が、糸魚川市にて生産されている。あぐ里能生では、稲の転作としてヨモギの栽培を始め、現在は36aの畑に作付。もぐさとして出荷するほか、摘み取った新芽を自家製せんべいの原料として利用する。芳醇な香りを生かした加工品も考案しており、将来的には糸魚川市の新たな特産品が生まれるかもしれない。

  • 農業生産法人(株)あぐ里能生
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生産者紹介

代表取締役:稲葉淳一
代表取締役稲葉淳一

埼玉県出身。自然に囲まれた場所で身体を動かす仕事がしたい、と幼い頃から考え、農業高校へ進学。さらに東京農業大学へ進み、畑作農業について学ぶ。その後、母の出身地の新潟県にて、2年間の農業研修を受ける。研修先の農家が、2007年に農業生産法人(株)あぐ里能生を設立。稲葉さんはそのまま従業員として働き始めた。2019年、後継者として代表取締役へ就任。稲作において最も重要な田んぼの水管理を任される。自社生産米を使って、農業生産法人自らが加工品を製造・販売する6次産業化事業にも挑戦。今後は、イチジクや銀杏といった農作物の生産にも挑戦したいと意気込んでいる。

店舗詳細

店舗名称 農業生産法人(株)あぐ里能生
住所 新潟県糸魚川市槙123-1
営業時間 9:00~16:00
定休日 土・日・祝