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新潟県のブランド苺「越後姫」専門の農家。高設栽培や与える水量の調整など、さまざまな農法を組み合わせ、平均11~13度という「高糖度の越後姫」を安定的に生産する。

まさと君農園 年間7~8tもの生産量を誇る大規模農家

親子二人三脚で、「越後姫」を専門に栽培

まさと君農園は、米どころ新潟の中でも、果物栽培が盛んな新潟市南区にある、新潟県のブランド苺「越後姫」専門の農家。5代目の時田さんは、4代目の父と二人三脚で栽培に励んでいる。以前は、米作りをしていたという同農園。越後姫の栽培を始めたのは2003年。きっかけは、父が、農閑期の冬をどうするかを考えていた際に、農業雑誌で苺特集を見たこと。元々、苺が好きだった父は、その栽培にも興味を持ったという。当時、新潟では、県を代表するブランド苺「越後姫」の栽培を、一般の農家でも行うことができるようになっていた。当初は、米作りと並行して越後姫の生産を行っていたが、繁忙期が重なることや、米の価格が下がったことをきっかけに、米作りをやめ、越後姫栽培のみに絞ったという。「越後姫の栽培に集中したことで、品質・生産量ともに向上した」と時田さん。「全国の人たちに、越後姫をぜひ食べてほしい」と語ってくれた。

とにかく甘い越後姫の安定生産を目指した農法

「とにかく甘い越後姫」を作ることにこだわる、まさと君農園。越後姫の糖度が一般的に9~11度といわれる中、同農園の越後姫は平均糖度11~13度という「高糖度」を誇る。秘訣は、与える水の量を調節することと、土づくりだ。まず、水の量は、出荷の1週間前から、与える水の量を少なくする。こうすることで、苺の果実内の水分量が少なくなる分、糖度が高まるのだ。次に、土づくりは、ハウスごとにさまざまな土づくりを試している。土の性質に合わせ、与える水の量も調節しているという。もちろん、美味しさだけではなく、安定生産も追及する。同農園では、すべて「高設栽培」。栽培1年目は、当時主流だった土耕栽培で越後姫を作っていたという。しかし、土耕栽培は、ネズミや病気の被害に遭いやすかったため、2年目からは高設栽培に切り替えた。高設栽培は、設備投資などコストがかかる分、ネズミや病気の被害にも遭うにくくなる。そのため、安定的な生産がしやすいのだ。まさと君農園の越後姫は、糖度の高さ、安定的に生産できることを評価され、今では新潟県内の大手スーパーマーケットで取り扱われているという。

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生産者紹介

5代目:時田聖人
5代目時田聖人

新潟市南区出身。まさと君農園の5代目。実家の家業を継ぐために、農業高校へ進学。主に、野菜など園芸関係について学ぶ。「農業の6次産業化が流行っていたため、苺の加工品ができないか考えていました」と時田さん。加工技術を学ぶため、新潟市内の製菓調理専門学校へ進学。主に、製菓や製パンについて学んでいた。卒業後は、新潟市内の有名なパン屋を展開する会社に就職。主に、製パン業に従事していた。1年で退職後、一度実家に戻るも、「別な仕事をしてみたい」と感じ、モノづくりの道へ。その後、再び実家に戻り、2016年に本格的に就農した。就農のきっかけについて、「父が作った苺の美味しさに感動し、自分も作ってみたいと感じたからです」と語る。現在では、父と二人三脚で越後姫の栽培に取り組んでいる。「越後姫は、病害虫に弱いため、常に細かいところまで見るようにしている」と時田さん。今後は、越後姫の加工品の開発にも取り組んでいきたい、と意気込んでいる。

店舗詳細

店舗名称 まさと君農園
住所 新潟県新潟市南区浦梨786