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城下町情緒の残る村上市にて、地元産の米から作った餅菓子を提供する「越後岩船家」。看板商品の「十輪寺串だんご」は、色とりどりの餡ともっちりとした食感が人気。

越後岩船家 十輪寺参道の町家を改装した店舗

城下町散策の食べ歩き・休憩に人気の餅菓子屋

村上市にある「越後岩船家」は、十輪寺という寺院の参道に立つ餅菓子屋。もともと「町屋」だった古民家を改装したという風情ある店舗には、串団子・大福・笹団子などが並んでいる。中でも「十輪寺串だんご」は、上にのせる餡のバリーションが豊富なことで注目を集める看板商品。定番の「みたらし」「こしあん」「ごま」はもちろん、「ずんだ」「こしあんホイップ」「紅いも」「村上茶あん」といった一風変わった味をラインナップしている。じつに色とりどりで、観光地として人気を集める「城下町・村上」の街歩きのお供にぴったり。また、店の前に設置されたベンチにて、その味をゆったりと堪能できる。

地域風土を大切に、自然の美味しさをそのまま提供

越後岩船家は、同じく村上市にある「有限会社やまとのうさん」が運営している。この会社が創業したのは、1987年のこと。「6次産業化」に取り組む地元の農事組合法人に勤めていた平山さんが、5名の仲間たちとともに設立した。主な事業は、農作物の加工と販売。会社自体は農業を行っていないが、創業メンバーは全員が農家であり、素材へのこだわりはとても強い。当初は、地元を中心に物産展・催事へ多く出店し、商品の美味しさやこだわりを広くアピール。その甲斐あって取引は順調に増え、1996年には、事業規模の拡大に伴って法人化することとなった。「生産量が多くなった今も、創業の想いを大切にしています」と、代表の平山さん。「大地の恵みである収穫に感謝し、豊かな農産文化を築いていきます」という理念のもと、「美味追求」「天然志向」「風土尊重」という3つをテーマに掲げて活動している。

  • 越後岩船家
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生産者紹介

専務:平山貴士
専務平山貴士

村上市出身。もともとは農業以外の仕事に携わっていたが、結婚を期に、父の経営する「やまとのうさん」に就職。最初は、製造を担当した。「笹団子などは、子どもの頃から作る姿を見ていたため、自分もかんたんに作れると思っていました」と、当時を振り返る平山さん。実際に作ってみると、製造の大変さや細かさなど、多くの新たな発見があったという。2年目以降は営業として、新潟県のみならず、県外にも「村上産」の良さをPRしている。「やまとのうさん」の商品を購入している方は、比較的、年齢層が高かったという。「今後は若い世代のお客様にも利用してもらいたい」と、強く推進しているのも平山さん。「町屋再生プロジェクト」の話を持ちかけられ、「越後岩船家」を設立する上でも大きく貢献した。「これからは、お客様との接点を多く持ち、その声を商品づくりに活かしていきたい」と語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 越後岩船家
住所 新潟県村上市大町3-24