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着物を着た女の子が目印の「田中屋本店の笹だんご」。懐かしい美味しさで、新潟土産として広く愛される。食文化としての笹だんごを継承し、新潟の原風景を守り続けている。

田中屋本店 新潟名物「笹だんご」を後世に伝える田中屋本店

新潟土産の定番「田中屋本店の笹だんご」

着物を着た女の子のパッケージが目印である「田中屋本店の笹だんご」。数ある笹だんごの中でも、新潟土産の定番として、全国的な知名度を誇る。1931年に創業し、街のお餅屋さんとして親しまれていた田中屋本店。これほどまでに有名となったきっかけは、1982年の上越新幹線開業に合わせて、新潟駅直結の駅ビルに出店したことだった。地元に根付く「笹だんご」に可愛らしい「あかねちゃん」のパッケージをまとわせた「田中屋本店の笹だんご」は、あっという間に浸透し、笹だんごを片手に新幹線に乗り込む乗客の姿は、どこかお馴染みの光景とまでなったのだ。

食文化としての笹だんごを継承

土産物として有名になった笹だんごだが、元々は各家庭で親しまれていた食文化の一つ。今でも節句に笹だんごを食べるという風習は残る。田中屋本店も地元民が普段使いする和菓子店として、「素朴な家庭の味」を大切にしてきた。笹だんごといえば、つぶあんやこしあんが思い浮かぶが、昔にさかのぼれば贅沢品。保存性のある笹だんごに、あり合わせの惣菜を入れ込む時代もあったという。田中屋本店ではその「昔の味わい」に着目し、きんぴらなどの惣菜を入れ込んだ笹だんごも作っている。意外に思える組み合わせだが、どこかしっくりとくる美味しさは、古くから大切にされてきた「家庭の味」だからなのかもしれない。

新潟の原風景を彷彿とさせる笹だんご作り

田中屋本店では、笹だんごを巻き上げる工程を店舗にて、それも来店客から見えるように行っている。昔は各家庭で手作りされ、身近な存在であった笹だんごを体感して欲しいという想いからだ。よもぎ団子が笹の葉で手際良く巻き上げられていく光景は、新潟の原風景と言ってもいい。馴染みある光景であった「笹だんご作り」を来訪者に見せるという粋な計らいは、田中屋本店の笹だんごが土産物としてだけでなく、普段使いとして地元民からも親しまれ続けている事に繋がっている。2007年に信濃川沿いで開店した「みなと工房」では、実演販売の他に笹だんご作り体験も行う。新潟の郷土料理「笹だんご」を肌で感じてもらうことが、田中屋本店の願いだ。

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生産者紹介

取締役社長:田中雅史
取締役社長田中雅史

和菓子屋の後継ぎとして、新潟市古町に生まれる。「郷土料理のようなものであることも、初めは知らなかった」という程、笹だんごは身近で当たり前な存在だったという。しかし、就社してから今日まで、「笹だんごといえば田中屋本店」と言われるまでに自社を成長させた。毎日の活力はお客様の声。新潟出身者からの「食べた瞬間に、幼い頃の風景が一気に蘇りました」という声には感激したという。家庭の味にこだわり続ける理由は「新潟を離れたお客様のためでもある」と語る。全国の新潟出身者にも故郷の味を届けたいと思い、冷凍笹だんごの販売にも踏み切った。お客さんに近いところで笹だんご作りを行ってきたことは、強みであると同時に誇りにもなっている。従業員と共に、大切な「家庭の味」を追求し続ける。

店舗詳細

店舗名称 田中屋本店
住所 新潟県新潟市中央区柳島町1-2-3
営業時間 9:00〜18:00
定休日 1月1日
その他 記載の住所は、みなと工房店の情報です。
※尚、12/30~1/3は発送をお休みさせていただきます。