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もとは鍋を製造する「鋳物師屋」であったという異色の経歴を持つ、創業200年以上の歴史ある酒蔵。昔ながらの製法を守りながら、新たな挑戦を行っている。

原酒造株式会社 数々の困難を乗り越えた力強い酒造

きっかけは「鋳物師屋」からの転身

柏崎市に蔵を構える「原酒造」は、1814年(文化11年)創業。200年以上の歴史を持ち、同市を代表する有名な酒蔵だ。しかし、そのルーツは酒造業とまったく異なる業種であった。日本海に面する柏崎は、江戸時代初期から「塩」の生産が盛んな地域だ。伝統的な塩作りには、海水を煮込むための「鍋」が欠かせない。そのため、鍋の製造・修理を行う、「鋳物師屋(いもじや)」も多かったという。原酒造の創業者である原幸太郎は、この鋳物師屋を生業とする「なべや」の長男として生まれる。しかし、家業を妹に託し、起業することを決意。これが、200年以上続く原酒造の原点だった。

たび重なる震災にも負けない「強い思い」

立派な蔵を構える原酒造だが、長い歴史の中で、たびたび震災に見舞われてきた。1911年(明治44年)、柏崎で起こった大規模な火災「柏崎大火」が原酒造を襲った。強い海風にあおられ、たちまち柏崎の町は火の海に。酒蔵が全焼し全財産を失った当時の蔵元は、廃業することも考えたという。しかし、「今まで積み重ねてきた伝統を絶えさせるわけにいかない」と、なんとか踏みとどまった。2007年に発生した「中越沖地震」では、またしても甚大な被害にあうが、一度困難を乗り越えた原酒造は強かった。震災翌日から社員総出で復旧作業にあたり、わずか2か月で通常業務が可能な状態に戻すことに成功。翌年には、現在のシンボルである「和醸蔵」を建て、力強く伝統を守り続けている。

江戸後期から続く老舗の新たなる挑戦

創業200年以上の老舗でありながら、「同じことをしていては生き残れない」と、さまざまな挑戦をしている原酒造。1928年(昭和3年)に誕生した代表銘柄「越の誉(こしのほまれ)」は、「白麹純米酒」「生酛仕込み」など今までになかった材料や製法を用いて、新たな味わいを生み出している。さらに、発泡性純米酒「あわっしゅ」は、2020年の「ワイングラスでおいしい日本酒アワード スパークリングSAKE部門」で最高金賞を受賞。「昔ながらの淡麗辛口」という新潟清酒のイメージを一新するような、おしゃれでかっこいい商品展開にも注目だ。

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生産者紹介

杜氏:石黒芳和
杜氏石黒芳和

柏崎市出身。1976年に「原酒造」へ入社後、日本酒造りに邁進してきた。2017年には酒造りの技術を称され、県から「にいがたの名工」に認定される。さらに、酒米作りにも携わっており、農事組合法人「矢田営農組合」の代表理事も務める。「今後もみなさまの評価を得られるように、商品の味わいを時代とともに変化させることを考え、製造していきます」と語る石黒さん。この道40年以上の大ベテランだが、その経験にあぐらをかかず、変化を恐れない柔軟な姿勢に脱帽だ。

店舗詳細

店舗名称 原酒造株式会社
住所 新潟県柏崎市新橋5-12