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越後姫一筋20年以上の苺農家「斉藤いちご園」。独自の栽培方法で育てた特大サイズの「ダイヤモンド越後姫」をはじめ、大きさと甘さにこだわった越後姫を生産する。

斉藤いちご園 来園者は毎年2万人以上を記録

燕市で初めての苺農家「斉藤いちご園」

新潟県の中央に位置する燕市で、苺農家を営む「斉藤いちご園」。ふるさと納税の返礼品にも選ばれるほど、味も大きさも高品質な苺を生産している。そんな高い技術を持つ苺農家だが、もともとは代々続く米農家だった。苺の栽培をはじめたのは、初代・斉藤満さんが専業農家となる決意をした2001年のこと。米以外の新たな収入源として、苺の栽培に挑戦した。当時、燕市で苺を育てている農家は1軒もなく、ゼロからのスタートだったという。満さんは燕市外の苺農家を訪ねて、基礎となる栽培方法を学んだそうだ。その後、自分なりにも研究を重ねることで、ようやく満足のいく苺が完成。今では、シーズンになると多くの人が直売所まで足を運ぶ、人気の苺園に成長した。

試行錯誤から誕生した「ダイヤモンド越後姫」

斉藤いちご園で生産している苺は、新潟県のブランド品種「越後姫(えちごひめ)」。みずみずしくてやわらかい果肉、ジューシーで濃厚な甘さで、県内外から高い人気を誇っている。そんな美味しい苺を特大サイズで味わってもらいたいと開発したのが「ダイヤモンド越後姫」。シーズン中のたった1ヵ月しか収穫できない幻の越後姫だ。粒を大きくするためには、苗を植え付けるタイミング・水を与える量・ハウス内の温度など、さまざまな要因を合わせなければいけない。代表・満さんは、ダイヤモンド越後姫の栽培方法を確立させるため、何度も試行錯誤を繰り返したそうだ。その結果、今では野球ボールほどの大きさになるものを安定して収穫できるようになった。その見た目のインパクトと美味しさで、斉藤いちご園の名物になっている。

苺のテーマパーク化を目指す

直売所が併設されており、シーズン中には苺狩り体験もできる斉藤いちご園。2020年には、全国優良経営体表彰において、農林水産大臣賞を受賞している。地元・燕市はもちろん、市外からも多くの人が訪れ、毎年2万人以上の来園者を記録。シーズン中に何度も買いに訪れるというリピーター客も多く、斉藤いちご園の信頼と実績の高さがうかがえる。直売所の運営を担当する2代目・裕志さんは、「毎年来てくれるお客さんは、今年の苺の美味しさについて感想をくれます。こうした生の声はとても大切で、私たちの苺作りにも反映しています」という。消費者の声に耳を傾けながら、毎年満足度の高い越後姫を届けている。さらに、直売所では自分たちの越後姫を使ったジェラートやジャムなどの加工品も販売。「今後は、その場で食べられる苺スイーツの提供もしたいと考えています。ちょっとした苺のテーマパークみたいになれたらいいですね」と、裕志さんはさらなる展望を語ってくれた。

  • 斉藤いちご園
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生産者紹介

2代目:斉藤裕志
2代目斉藤裕志

燕市出身。初代・満さんの息子で、2010年から2代目として就農。現在は、苺栽培のほか直売所の運営や広報活動を担当し、お客様満足の追及に力を入れている。「もともと接客が好きで、就農当初は飲食店経営と苺農家を兼業していました。今でも、直売所で直接お客様と触れ合えるのが一番のやりがいです」と裕志さん。今後は、直売所で食べられる苺スイーツの提供もしていきたいと構想中だ。「苺を通してたくさんの人を笑顔にしたいですね」と笑顔で語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 斉藤いちご園
住所 新潟県燕市燕115