令和6年度米 魚沼産 はざかけ米 コシヒカリ（特別栽培米）

魚沼市北部の地域農業を支援しながら、自社で米作りに取り組んでいる「魚沼農耕舎」。ミネラル豊富な雪解け水と昼夜の寒暖差に恵まれた魚沼は、美味しいコシヒカリの名産地として有名です。今回ご紹介するのは、そんな魚沼で栽培された「特別栽培米」かつ「はざかけ米」のコシヒカリ。農薬や化学肥料の使用を慣行栽培の5割以下に抑えて栽培し、稲刈り後に天日干しした希少なお米です。

魚沼地域のコシヒカリが美味しい秘密は、米作りに適した自然環境にあります。最も大きく影響するのが、昼夜の激しい寒暖差です。夜になると一気に10℃～15℃も気温が下がることで、稲は活動を抑えて光合成で生み出した栄養をモミに蓄えます。また、ミネラル豊富な雪解け水もお米の食味を良くします。魚沼農耕舎の農場は上流域にあるため、この地域の上水道と水源が同じです。キレイな水をたっぷり浴びて稲が生長できる恵まれた環境にあるのです。

米作りには、稲刈りの後に米を乾燥させる工程があり、現在は脱穀後に機械乾燥させる方法が主流です。一方「はざかけ米」は、脱穀せず稲のまま「はざ棒」にかけて天日干しする方法。晴天が続いた場合は、一週間ほどで乾燥できます。天日干しの間に、稲の茎に残った養分が穂先に伝わることで「お米が追熟する」と言われ、食味・食感が良く、すべての粒が美味しいお米に仕上がるのだそう。食の安全性へのニーズに応える「特別栽培」に加えて、「はざかけ」は、より美味しいお米を作るためにとられている手法です。