魚や片桐寅吉
新潟県新潟市中央区 店舗カテゴリ:水産加工海産物の加工品を取り扱う専門店。主力は、郷土料理の焼き漬け、醸造・発酵のまちならではの漬け魚など。味わい深く上品な逸品は、お中元やお歳暮に買い求める客が多い。

郷土料理・焼き漬けをはじめとした海産加工品
「魚や片桐寅吉」は、新潟駅ビル「CoCoLo新潟」に店を構える。新潟特産の味噌・醤油・酒粕の旨さを最大限に活用した海産物の加工品が数多く並ぶ。主力は、「焼き漬け」だ。銀鮭や帆立を白焼きにし、醤油や酒、みりんなどの甘辛いタレに漬け込んだ郷土料理。素材が新鮮なうちにスチームコンベクションへ入れ、蒸気で身の中までふっくら焼き上げている。手間を惜しまず、一本一本丁寧に骨を取り除いていることも人気の秘密。加熱調理済みのため、「すぐに食べられる」「子どもでも食べやすい」と、幅広い年代から好評だとか。素朴で上品な味わいから、有名ホテルのおせち料理の一品としても使われているという。醸造・発酵の町新潟らしい「漬け魚」も根強いファンが多い。脂ののった銀鮭やサバを厳選。香り豊かでコク深い越後味噌と合わせることで、旨味を引き出している。工場長の佐藤さんは、「駅中に位置することもあり、仕事帰りにご飯のお供に買って帰る方も多いですね。ほかにも、のど黒の一夜干しなどの干物もあります。お酒のアテに人気ですよ」と、教えてくれた。
水揚げされた新鮮な魚介を提供する料理店
「魚や片桐寅吉」を運営するのは、新潟中央水産市場株式会社。新潟市江南区の中央卸市場内にオフィスを構え、水産物・魚介類の仲卸業を主な事業としている。創業は、1904年(明治37年)。初代の片桐寅吉が鮮魚問屋を開いたことから始まった歴史ある会社だ。当時の家屋は、国の有形文化財に指定されている。2020年、同市中央区の下町エリアにオープンした料理店「港料理 魚や片桐寅吉」は、その初代・片桐家の住宅を改装した店舗だ。歴史を感じる贅沢な空間で、海鮮料理を提供している。人気は、日替わりのネタが楽しめる海鮮丼。季節ごとに厳選した魚介類が、ご飯が見えないくらいにぎっしりのっている。昆布ベースの自家製醤油が魚介の旨味を引き立てる逸品だ。工場長の佐藤さんは、「この店でランチを食べたお客さんが、新潟駅CoCoLoに買いに来られることもあります」と、 笑顔を見せる。
生産者紹介

工場長佐藤大介
新潟市中央区出身。スーパーマーケットの鮮魚部門の責任者を経て、2014年、新潟中央水産市場に入社した。「昔から釣りが好きで、休日によく行きます。魚料理も好きですね」と、笑う。加工場にて、さまざまな作業工程を経験し、現在は工場長を務めている。生産計画の立案と実施。さらに、焼き漬けや珍味の新商品開発に励む。「幅広い年代の方に食べていただけるよう、焼き漬けは骨抜きにこだわっています。時代のニーズに応えながら、お客様に愛される加工品を作っていきたいです」と、語る。
店舗詳細
店舗名称 | 魚や片桐寅吉 |
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住所 | 新潟県新潟市中央区花園1−1−1 |