ごんぼっ葉笹団子（つぶ餡）

三条市下田地区で、さつまいもやお米などの農産物を栽培し、加工を手掛けるナカノファーム。今回は、下田地区で代々伝わる「ごんぼっ葉笹団子」をご紹介します。笹団子は、ヨモギを練り込んだお団子を、笹の葉で包んで蒸した新潟名物。「下田地区では笹団子といえば、ヨモギよりもごんぼっぱが根付いています」と、代表の中野さん。地区で栽培された「ごんぼっ葉（オヤマボクチの葉）」を餅の生地に使用。強いコシと、モチモチとした食感が特徴です。ヨモギの笹団子とは一味違う、懐かしさを感じる味わいをお楽しみください。

ナカノファームでは、下田地区に伝わる製造方法を継承し、地域の味を守っています。「ごんぼっ葉」を餅の生地に練り込むのが、伝統の技。4時間ほど熱湯で煮込み、冷水で何度も揉み洗いしてアクを抜いた後、生地と混ぜ合わせます。葉の繊維が「つなぎ」となり、素朴で優しい風味を作ります。もう一つのこだわりは、笹団子を蒸さずに、熱湯で煮て作ること。笹団子全体に均一に熱が入るよう、30分ほど煮込んでいきます。蒸すよりも加熱時間が短いため、団子に強い弾力とモチモチとした独特の食感が生まれるんです。