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郷土の味と文化を守り続ける、加茂市の老舗菓子店。県央地域ならではの「ごんぼっ葉」入りの笹団子が名物。笹団子とちまきは生笹で包んでいて色鮮やかで香り豊か。

涌井金太郎商店 商店街に店を構える、地域のお団子屋さん

加茂の文化と共に歩む老舗菓子店

加茂市の商店街に店を構える、創業100年を越える老舗菓子店「涌井金太郎商店」。笹団子とちまきがメインで、どらやきやケーキなども製造している。実店舗での販売の他、スーパーへの卸売、地域の冠婚葬祭の引き物での利用や、近年ではふるさと納税でも人気を集めている。また、懐かしい地元の味を届けたいと、親戚や子どもたちのところへ発送するために買い求める人も多い。昔は家で作るのが当たり前だった笹団子。時代の流れとともに、家で作られることは少なくなり、製造する菓子店が増えていったという。また、毎年6月15日に加茂市で行われる「上条まつり」はちょうど菓子店の前に笹団子の看板が立つ頃に行われることから、別名「だんご祭り」とも呼ばれ、その日に地域の人たちは団子を食べるという。同店の笹団子も、このお祭りの時期が最盛期。加茂市に根付く文化とともに歩み、またそれを守り続けてきた菓子店だ。

こだわりは「ごんぼっ葉」と「生笹」

涌井金太郎商店の笹団子の大きな特徴は、生地の中に「ごんぼっ葉」が入っていること。ごんぼっ葉とは、ヤマゴボウとも呼ばれるオヤマボクチの葉のことで、県央地区で作られる笹団子は、ヨモギだけではなくこの「ごんぼっ葉」を入れて作られるのが主流だ。加えるとコシのある餅になるのが特徴で、少し繊維が残るくらいの状態で加えることで、歯ごたえと香りをしっかり残している。ごんぼっ葉だけで生地を作ると固くなりすぎるため、ヨモギも混ぜ込み、時代の変化に合わせ、ちょうどよい柔らかさの生地になるよう調整している。ごんぼっ葉は契約農家に畑で栽培してもらっているものを、笹団子やちまきに使う笹は、乾燥させたものではなく、生のものを使うのもこだわりだ。鮮やかな緑色と笹の香りは「生の笹」の葉ならではの魅力だ。

  • 涌井金太郎商店
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生産者紹介

代表:涌井 陽
代表涌井 陽

新潟県加茂市出身。高校、大学を経て、サラリーマンをとして勤務。家業を継ぐ気はなかったが、父親の病を機に、26歳の若さで涌井金太郎商店を就ぎ、おじいさんのもとで、一から笹団子づくりを学んだ。なかなか思うようにならず、軌道にのったのはつい、4、5年前だという。「作ったら売れる」時代ではない中、どのように良さを伝えていくかに苦戦したが、店舗の前の道路拡幅を機に、設備も店舗を改築し心機一転。地方の一商品ではあるが、昔から伝わってきた味を残し、「全国の人に美味しさを知ってもらいたい、若い人にももう一度和菓子をおいしいと思ってもらえるような商品づくりをしていきたい」と意気込む。

店舗詳細

店舗名称 涌井金太郎商店
住所 新潟県加茂市新町2-3-10