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デザイン・成形・仕上げまで、自社で一貫生産できる高い技術力を持つ、燕市の金属加工会社。ホテル・レストラン向けのテーブルウェアは、一般ユーザーからも人気を集める。

三宝産業 雪の結晶をイメージした自社ブランド「YUKIWA」を展開

ホテル・レストラン向けのテーブルウェアを製造

「三宝産業」は、金属加工の街として全国的に知られる燕三条で1912年に創業。当時は煙管(きせる)の製造を行っており、その後、業務用のキッチンアイテムを展開していく。1964年の東京オリンピックに向けて、ホテルやレストランの建設が盛んだった頃、ホテルやレストラン向けのテーブルウェアの製造に注力。営業担当・丸山幸一さんは、「当時の営業担当はデザインもできる方で、取引先のホテルやレストランから直接意見を聞いて、デザインに落とし込んでいたそうです。当時作られた商品の多くは、今でもデザインを変えずに製造しています」と教えてくれた。現在は、約2万点以上のアイテムを製造。自社のオリジナル商品は「YUKIWA」というブランドで展開している。中でも、当時から同じデザインで製造している定番商品が「コーヒーポット(M型)」。「もともとはウェイターがコーヒーのおかわりを注ぐための『サービスポット』として使用されていました」と、丸山さん。上品でレトロな雰囲気のデザインが若者を中心に話題となり、最近では「ドリップポット」として一般ユーザーからも注文が入る。

一貫生産が可能な高い技術力を持つ

約2万点以上のアイテム数を誇る三宝産業。フィンガーボール・ジュースクーラー・メニュースタンド・エッグスタンドなど、業務用の製品を数多く製造している。そんな三宝産業の強みは、デザイン・成形・仕上げまで、自社で一貫生産できる技術力。「特殊な表面仕上げ以外は、すべて自社で製造できる技術を持っています。そのため、納期の調整もしやすく、特注品の依頼にも対応しやすいと思います」と、丸山さん。中でも、溶接や研磨の技術には自信を持っているという。高い技術力があるからこそ、ホテルやレストランといった格式の高い空間で存在感を放つような、洗練された美しい製品を手掛けられるのだ。

  • 三宝産業
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生産者紹介

営業:丸山幸一
営業丸山幸一

燕市出身。24歳の頃、曾祖父が創業した「三宝産業」へ入社し、製造現場で溶接やプレスを担当。2010年には営業部に配属され、一般ユーザー向けのECサイト運営にも注力している。「現場にいた頃は、今まで自社でやっていなかった表面加工を極めたくて、独自に勉強していました。製品にならないB品で試作してましたね」と、丸山さん。現在一般ユーザー向けに販売している、ダメージ加工を施したコーヒーポットの開発にもつながっている。「三宝産業の高い技術力で作った製品を、たくさんの方に日常使いしていただきたいですね」と、力強く語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 三宝産業
住所 新潟県燕市小池3492-2