カステラ

糸魚川市の洋菓子店「フェルエッグ」は、自社で養鶏場を持ち、「卵が主役」のスイーツを豊富に展開しています。中でも、代表の渡辺さんが「一番卵が活きる商品」と太鼓判を押すのが今回ご紹介するカステラ。しっとり、もっちり、ふわふわの食感と、豊かに広がる卵の味わいが魅力です。卵の美味しさを際立たせるために、カステラでは定番の「底面のザラメ」はありません。また、油脂分を使用せず、卵・砂糖・小麦粉・米粉・水あめ・蜂蜜というシンプルな食材のみで焼き上げました。

フェルエッグで作るお菓子には、自家養鶏場・渡辺鶏園で独自に開発した洋菓子向けの卵「ピュアエッグ」を使用しています。ピュアエッグは、卵特有の臭みを抑え、フルーティでスッキリとした味わいが特長。遺伝子組換えでない穀物や海藻、乳酸菌、木酢などをブレンドした、鶏園オリジナルの飼料を与えることで、鶏は爽やかな味わいの卵を産みます。ほかの素材を引き立たせ、上品な甘みのお菓子に仕上げてくれます。

フェルエッグのカステラは、ほど良いしっとり感やもっちり感を生み出すために、小麦粉に糸魚川産の米粉をブレンドして焼き上げます。独特の食感が口の中でしっかり「卵の美味しさを抱え込む」ことで、コク深い「ピュアエッグ」の味わいの余韻を長く楽しめるのだそう。一方で、米粉の分量が多すぎるとモチモチ感が強くなり、風味よりも食感の主張が大きくなってしまうのだとか。このため、試行錯誤を重ねて粉類の配分を調整し、卵の旨味が最大限に引き立つような理想の味わいにまとめ上げました。