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創業1805年。越後長岡藩の御用菓子店に選ばれた、由緒ある菓子処「紅屋重正」。伝統の長岡名物「大手饅頭」や色鮮やかな寒天菓子が、贈答品・慶弔菓子として人気を集める。

御菓子司 紅屋重正 かつての長岡城大手門前。200年以上前からこの地で店舗を構えている

200年以上の歴史を持つ名店「御菓子司 紅屋重正」

「御菓子司 紅屋重正」は、創業1805年という長い歴史を持つ御菓子処だ。当初から店舗の所在地は変わらず、かつての長岡城大手門前にて200年以上店を構えている。創業時は屋号を「飴屋」として、粟飴や蒸し菓子を提供していた。1844年には、越後長岡藩の御用菓子店として指名を受け、米飴や現在の名物「大手饅頭」を献上。以降、紅屋重正は地域の名店として地元住民に愛され続けている。人気の秘密は、江戸時代から受け継がれてきた伝統の製法にある。熟練した職人の和菓子作りは、気温や湿度などの影響を受けやすく、製造の深い知識がなくては良品に仕上がらない。紅屋重正では、10年の経験があってようやく一人前として認められる。職人は常に試行錯誤を続け、素材の扱いや製造の手際を極めていく。腕の良い職人が一つ一つ丁寧に仕上げた菓子は、安定した品質と確かな美味しさを信頼され、地域の贈答品として選ばれ続けている。

越後長岡藩の献上菓にも選ばれた銘菓「大手饅頭」

紅屋重正の名物「大手饅頭」は、江戸時代の製法で作られる全国的にも希少な酒まんじゅうだ。現在生産されている一般的な酒まんじゅうは、風味付けに清酒を混ぜ込み、膨張剤を使って生地を膨らませる。しかし、古くは、醸した元酒を生地へ混ぜ込み、麹菌の発酵力で生地を膨らませていた。伝統的な製法では、饅頭皮がもっちりとした食感に仕上がり、練り餡の甘味と全体のバランスが整った酒まんじゅうを作れる。この作り方を守り続けている店舗は、日本全国でも数店に限られるという。大手饅頭はさらに一工夫加え、あえて皮を分厚くすることで、伝統的な黒糖入りの餡を甘味ごと包み込み、上品な味わいに仕上げている。かつて城下町であった長岡市表町には、数多くの菓子店があった。その中から、長岡藩主への献上菓に選ばれた大手饅頭は、現在も贈答品・慶弔菓子として地域から圧倒的な支持を集めている。

  • 御菓子司 紅屋重正
  • 御菓子司 紅屋重正
  • 御菓子司 紅屋重正
  • 御菓子司 紅屋重正

生産者紹介

総務責任者:小林 修
総務責任者小林 修

長岡市出身。高校卒業後は、東京都の大学にて経営学を修める。和菓子業界と異なる業種の企業に勤めた後、長岡市にある老舗「株式会社紅屋重正」へ入社する。主に、経理や営業といった業務を担当。また、長岡市表町の店舗では、訪れた人へ商品説明や、贈答品・慶弔菓子の選定相談を受ける。丁寧な接客には定評があり、相談者や常連客が店舗へまた訪れたいと感じるという。また、長岡まつり花火大会といったイベントへの出店も担当し、伝統ある紅屋重正の新しい顔として知られ始めている。

店舗詳細

店舗名称 御菓子司 紅屋重正
住所 新潟県長岡市表町1-10-35
営業時間 9:00~17:30
定休日 元日のみ