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五泉地区で減農薬農業にこだわった米作りを行う農業法人。コシヒカリのほか、五泉市の特産品である里芋も生産。敷地内には直売所「オアシス」も併設している。

ファームみなみの郷 水源に恵まれ、米作りに適した五泉地区

創業時から減農薬に取り組む農業法人

菅名岳・大蔵山・護摩堂山などに囲まれた扇状地で、阿賀野川をはじめとする水源に恵まれた五泉市。そんな自然豊かな地形を活かして、さまざまな農産物を生産する農業法人「ファームみなみの郷」。2006年に五泉地域の11件の農家が集まり、結成された農業法人だ。代表・阿部良夫さんは、「減農薬の米作りを広げたい。五泉の農業を盛り上げたい」という思いから、減農薬に対する理解が低かった五泉地域の農家を説得していったという。阿部さんが減農薬農業を始めたきっかけは、自分が作ったお米を食べた人から言われた「代替わりしてからお米が美味しくない」という一言。この言葉を受けて、もともと父親がやっていた、農薬を抑えた「昔ながらの米作り」を再現することにしたという。こうして減農薬で育てたお米は、「昔ながらの味わいで美味しい」と評判だ。現在では後継者がいなくなった農地を引き取り、地元農家の後継者不足にも貢献。「今後は後継者となる若い世代の人に農業に興味を持ってもらいたい」と、田植えや稲刈り体験の実施も考えている。

五泉市の観光地化を目指す

ファームみなみの郷は農作物の生産に限らず、多くの人に五泉に来てもらえるような取り組みも行っている。敷地内には、直売所「オアシス」が併設されている。コシヒカリや里芋のほか、直売所の会員農家が育てたさまざまな野菜を販売。五泉市内のみならず、市外からも多くの買い物客が訪れるほどの人気だ。2021年には、イチゴ狩りができるハウスをオープン。甘くてジューシーな「越後姫」を、お腹いっぱい堪能できる。また、ファームみなみの郷ではトウモロコシの生産にも力を入れており、夏には収穫体験といったイベントも開催予定だ。いずれは五泉の観光名所として、人が集まる場にしていきたいという。

  • ファームみなみの郷
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生産者紹介

2代目:阿部一哉
2代目阿部一哉

「ファームみなみの郷」代表・阿部良夫さんの息子さん。現在は、併設の直売所「オアシス」の経営やイチゴ狩りハウスの運営を行う、「株式会社 オアシス」の代表を務めている。高校卒業後から上京していたが、27歳の頃に地元・五泉市にUターン。一度故郷を離れたことで、そのすばらしさに気づいたという。帰郷してからは、父・良夫さんの背中を見ながら米作りに挑戦。「失敗から学ぶことが多くありました。失敗しても見守ってくれた父に感謝です」と阿部さんは当時を振り返る。現在では、紫にんじん・黄にんじん・サボイキャベツといった、スーパーでは見かけないような珍しい野菜の栽培も行っている。今後の目標を尋ねると、「管理する農場を、さらに増やしていきたいです。イチゴハウスも増やして、たくさんの方に来てもらえるような場にしたい。いずれは五泉の観光名所になればいいですね」と語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 ファームみなみの郷
住所 新潟県五泉市木越石道2065-1