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越後三山の雪解け水を活かして発酵食品を製造する工場。魚沼産コシヒカリと米糀のみでつくる糀甘酒は、自然な甘みが美味しい。「米の旨味が豊か」と、人気を集めている。

魚沼醸造 糀スイーツが楽しめるカフェや工場見学も人気

魚沼産コシヒカリでつくる「糀甘酒」

魚沼市は、新潟県三大米どころの一つ。ブランド米「魚沼産コシヒカリ」の産地として全国的に知られている。コシヒカリといえば、炊き上がりのツヤ・香り・粘り・甘み、すべてにおいて優秀な品種。魚沼醸造は、そんな美味しい米を活かした発酵食品をつくる、世界最大級の米糀工場。米を蒸し上げる蒸米機や麹菌を繁殖させる製麹(せいきく)装置を活用して、米の甘みと旨味を最大限に引き出している。主力商品の一つが、魚沼産コシヒカリを100%使った「糀甘酒」だ。米のデンプンが糖化してできる米糀の甘酒は、砂糖などの糖類を使用していないため、自然な甘みが美味しい。「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価が高いのも魅力。「やさしい味わい」「お米の旨味を感じる」と人気を集めている。

味の決め手は、山々がもたらす超軟水

魚沼醸造の小林竜矢さんは、「『発酵食品の美味しさは水が左右する』といっても過言ではないと思います」と、語る。米糀づくりに使用している水は、駒ヶ岳・中ノ岳・八海山といった越後三山からもたらされる雪解け水。地下100mを通りながら濾過された、超軟水だ。すっきりとした飲み口と、まろやかな味わいが特徴である。粒子がきめ細かい超軟水は、米粒の中に浸透しやすいため、米糀づくりに最適だという。そんなクリアな水で仕込むからこそ、すっきりと飲みやすい糀甘酒に仕上がるのだ。

原料は米と米糀のみ。業界初の「糀みつ」

魚沼醸造が看板に掲げるもう一つの自信作が、発酵調味料「糀みつ」。魚沼産コシヒカリからつくった糀甘酒を濾過し、煮詰めたものである。透き通った琥珀色がじつに美しい。口にすると、自然由来の甘みの後に、ふわっと甘酒の風味が広がる独特の味わいだ。ホットケーキやヨーグルトにかけるも良し、肉じゃがなど煮物の味付けに使うも良し。その用途は幅広い。リピーターからは、「シロップやハチミツにはない美味しさ」「料理に使うとコクが出る」と、絶賛の声が寄せられている。そんな糀みつは、誕生までには3年半もの時間を費やしたという。魚沼醸造の小林さんは、「最初、従来の米糀でつくってみたら、冷えた時にハチミツみたいに結晶化してしまったんです。試行錯誤の結果、お米と米糀の配合を微調整して『みつ専用の糀甘酒』をつくりました。詳しい配分は企業秘密ですよ」と笑う。努力の末に誕生した「結晶化しない糀みつ」は、業界初の画期的な甘味料として話題を呼んだ。

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生産者紹介

生産本部 副本部長:小林竜矢
生産本部 副本部長小林竜矢

長野県出身。高校卒業とともに、長野に本社を構える味噌メーカー「マルコメ」に就職。約10年にわたって、工場の維持管理や営業職などを務める。2019年、マルコメの子会社となる魚沼醸造を立ち上げるタイミングで、新潟へ移住した。工場のメンテナンスを行う生産本部で、統括を担当。一方で、「糀みつ」などの商品開発にも携わる。「米糀はいろいろな可能性を秘めています。商品開発にも力を入れて、一人でも多くの方に、魚沼産コシヒカリの米糀の魅力を知っていただきたいです」と、清々しく語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 魚沼醸造
住所 新潟県魚沼市十日町1791-10