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佐渡島の南部にて特産の柿栽培とその加工品製造をメインに取り組む、東京からのIターン農家「farmEASE」。消費者目線で丁寧に手作りしたオリジナル加工品を開発している。

farmEASE 佐渡市赤泊地区の柿畑にて

自然・食・人への感動から生まれた農園

farmEASEは、佐渡市の南部にある農家。生柿を生産するほか、2010年頃から6次産業化を目指し、有機・省農薬栽培で手塩にかけて育てた柿の加工品づくりに取り組んでいる。代表の西井さんは東京都の出身。もともとは、農業にまったく関わりのない生活を送っていたという。人生の転機となったのは、仕事で佐渡島を訪れたとき。山あり・海ありの「豊かな自然」と、宿泊先で食べた「ご飯と刺身のあまりの美味しさ」、そしてなにより、「人の穏やかさで温厚さ」に感動したという。2009年には、夫婦一緒に佐渡市へ移住。地域の農家から米や柿の栽培方法を教えてもらい、1から農業をスタートした。農園を「farmEASE」と名付けた由来は、移住当初に地元の人から掛けてもらった「しなしなやらんかい」という言葉から。佐渡弁で「ゆったりとやりなさい」という意味だ。島民からの心遣いに感謝しながら、気を負わず丁寧にやっていこうと感じた西井さん。この想いを胸に活動していくべく、「ゆったり」や「やすらぎ」を意味する英語の「ease」を農園名としたという。

「もったいない」から始まった加工品づくり

farmEASEが柿の出荷を始めた頃、少しでも規格から外れたものや、傷が入ったものは廃棄されてしまうと知った代表の西井さん。「食べればどれも美味しいのにもったいない……」と感じ、加工品づくりに取り組み始めた。最初に作ったのは「あんぽ柿」。柔らかな食感を特徴とする干し柿で、甘味の強い佐渡産柿を加工するのに向いた商品だ。その後、自社商品を開発してさらなる6次産業化を進めたいと考え、カット干し柿「かきリン」を作り上げた。硬い「干し柿」と柔らかな「あんぽ柿」のちょうど中間のほどよい食感で、柿の風味と自然な甘味を味わえる商品だ。佐渡島と本島をつなぐ佐渡汽船の売店にて取り扱われ、一般の観光客はもとより修学旅行生も購入する佐渡土産の定番となっている。次に開発したのが、カットした柿のシャーベット「佐渡羽茂の甘い柿」。「特産品の柿をオールシーズンいつでも食べてもらいたい」という想いをカップに詰めた商品だ。そして、何といってもイチ押しと西井さんが話すのが、干し柿のラム酒漬け「ラム・アンシャンテ」。類似商品がなく、リピーターの多い商品だ。県外のバイヤー、都市部のレストラン・シェフたちから高い評価を得ている。farmEASEのすべての加工品は調味料・保存料等を一切使わない。自然豊かな佐渡のいろいろな地元農産物の加工品を次々生み出し、地域農業の持続に貢献すべく取り組んでいる。

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生産者紹介

代表:西井和枝
代表西井和枝

東京都出身。もともとはヤマハ音楽教室の講師を勤め、農業にまったく関わっていなかった。人生の転機となったのは、仕事で新潟県の佐渡島を訪れたとき。手つかずの自然に興味を持ち、旅行・空き家探しに3年半も通い詰めたという。西井さんが気に入ったのは、島内でも温暖な気候の「南佐渡」。2009年に夫婦で移住し、知り合った農家から、稲・果樹の栽培方法を教えてもらった。柿の出荷を始めた頃、少しでも規格から外れたものや、傷が入ったものは廃棄されてしまうと知る。「食べればどれも美味しいのにもったいない……」と感じた西井さんは、加工品づくりに着手。干し柿の一種で柔らかな「あんぽ柿」や、子どものおやつをテーマにつくった「かきリン」、大人向けの風味が人気のラム酒漬け干し柿「ラム・アンシャンテ」などを手掛けている。

店舗詳細

店舗名称 farmEASE
住所 新潟県佐渡市徳和2175