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美しいロケーションに恵まれた村上市笹川流れで、遊覧船の運営と土産処を営む「笹川流れ地魚処 天ぴ屋」。地元漁師から仕入れる新鮮な海産物を使った加工品が評判。

笹川流れ地魚処 天ぴ屋 太陽の下で天日干しされる魚は、「天ぴ屋」の風物詩

国の景勝地・笹川流れで始めた観光業

透き通るような美しい海と岩場の海岸が広がる、村上市「笹川流れ」。1927年に国の天然記念物に認定された景勝地だ。美しい海と新鮮な海の幸が堪能できると、県外からも多くの観光客が訪れる。笹川流れで遊覧船と土産屋を運営する「笹川流れ地魚処 天ぴ屋」の創業は1952年。戦後から定置網漁をしていたが、夏の禁漁期間に遊覧船を始めたという。2代目代表を務める渡辺美紀子さんは、「天ぴ屋は私の両親が始めた事業で、父はもともと漁師をしていました。当時は屋形船のような形で、漁業船にござを敷いてお客さんを乗せていたそうです」と語る。また、県外からの観光客へ向けた土産品として、日持ちする干物の販売を始めたのもこの頃からだった。こうして、「笹川流れ」を観光地としても周知させるきっかけを作っていった。

「食」を通じて、笹川流れの魅力を発信

天ぴ屋は2003年に、戦後から続けてきた定置網漁を終わらせて、観光業に特化することを決断。地元の漁師と連携し、笹川流れを観光地としてさらに盛り上げる仕組みづくりに力を入れている。遊覧船のほか、海岸沿いに建てられた土産屋には、新鮮な海の幸が楽しめる食事処を併設。夏になるとカキやサザエなどの浜焼きも提供している。また、漁師から仕入れた海産物を使って「極み干し」「秘伝スモーク」など、さまざまな加工品を開発。市場に出る前の魚を直接仕入れるため、水揚げされた直後の新鮮な状態で手に入るという。「『なしは無し』というスローガンを掲げながら、市場に出せないような魚も捨てずに、美味しく食べられるように加工しています」と渡辺さん。近年では、調理しやすいように加工した魚を、レストランやホテルなどにも卸しているという。渡辺さんは、観光地としてだけではなく、「食」を通じて笹川流れを全国に発信しようと、地元の人々と協力しながら日々奮闘している。

  • 笹川流れ地魚処 天ぴ屋
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  • 笹川流れ地魚処 天ぴ屋
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生産者紹介

2代目代表:渡辺美紀子
2代目代表渡辺美紀子

村上市出身。短期大学を卒業後、村上市内の会社に務める。4年半後、両親が営む「笹川流れ観光汽船 地魚処 天ぴ屋」を継ぐことを決意。笹川流れをさらに盛り上げるため、人が集まる場所づくりに力を入れている。「美しい笹川流れのロケーションはもちろん、『食』や『人』も観光資源になると思うんです。『ここに来るとあの人に会えるね』と言ってもらえる存在になりたい」と、渡辺さんは笑顔を浮かべる。近年では、「笹川流れを若者が働けるような街にしたい」と、「地域おこし協力隊」の制度を活用しながら地域の活性化にも取り組んでいる。

店舗詳細

店舗名称 笹川流れ地魚処 天ぴ屋
住所 新潟県村上市桑川975-44