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100年以上前に創業し、昭和初期から長岡市寺泊で愛されている「石崎商店」。看板商品である手作りのもち大福は、コシがあるもっちり食感と程よい甘さが全国で大好評だ。

石崎商店 大通り沿いに立地し、観光客も多く足を運ぶ「街の商店」

寺泊の歴史を支えてきた「縁の下の力持ち」

石崎商店は、寺泊にある老舗酒販店。観光客が多く集まる魚の市場通り(通称魚のアメ横)から歩いて5分の場所に位置し、「越乃寒梅」や「〆張鶴」、「久保田」など、県内の名高い蔵元が醸造する銘酒を数多く取り扱う。その傍らで、創業当時から代々作り続けてきたのが、名物商品の「もち大福」と「おこわ」である。創業は、約100年前の明治時代。当時、信濃川による度重なる水害から越後平野を守るため、寺泊で大河津(おおこうづ)分水路の建設工事が行われていた。汗水流して働く作業員を見た石崎商店の創業者が、大福やおこわを作って提供したことが、同店の始まりだといわれている。ほんのり塩気を感じる程よい甘さの大福や、風味豊かで腹持ちの良いおこわは、作業員の苦労と疲れを癒やし、士気を高めて大河津分水路の建設を支えた。同水路の完成からおよそ1世紀が経ち、時代や流行の移ろいと共に石崎商店としての商いも変化したものの、同店名物として大福やおこわを作り続けている。創業当時から変わらない美味しさは、今もなお地域で親しまれ、愛されている。

地元民を中心に大人気!石崎商店自慢のもち大福

石崎商店が提供する大福は、生地の原料に新潟産のこがねもちを使用。100℃以上の水蒸気でふっくらと蒸し上げ、コシが強くなるよう石臼と杵で丹念につきあげる。餡には上品な味わいの北海道産小豆を使い、同店伝統の「甘みと塩気の絶妙なバランス」を大切に生産している。一つ一つ手包みで作るため生産量が限られており、さらに作りたての美味しさにこだわることから、以前は店頭のみで販売していた。しかし、この美味しさをより多くの人に知ってもらいたいという想いから、急速冷凍機を導入。「生産者として納得のいくものだけをお客様にお勧めし、喜んでいただく」というモットーの下、名物のもち大福を遠方へも届けられるようにした。現在は、店頭販売と共にインターネット販売にも力を入れている。酒販店として新潟銘酒の販売と、大福やおこわなどの伝統菓子製造を2大柱として、さらに店を発展させることが今後の目標だ。

  • 石崎商店
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生産者紹介

5代目:石崎 哲郎
5代目石崎 哲郎

哲郎さんは、以前農業関係の団体や県内の酒造に勤務していたが、長く続く石崎商店の歴史をさらに繋いでいくため、2017年5月に入社。哲郎さんの酒造勤務経験により、石崎商店は蔵元からの信頼が厚く、正規特約店となっているほどだ。現在は、大福やおこわの製造から酒の販売、店の経営など、広く業務を担当する。「明治時代から愛されるもち大福・おこわの味わいを次世代へ受け継ぐためにも、販売の場を広げたり、イベントに参加したりし、より多くの人へ届けていきたい」と意気込む。

店舗詳細

店舗名称 石崎商店
住所 新潟県長岡市寺泊坂井町7546
定休日 1~3月のみ日曜定休