新潟産 巨峰（種あり）

新潟県中部の信濃川と阿賀野川の流域に位置する越後平野のど真ん中で、代々江戸時代から、お米や果樹栽培を行ってきた株式会社果香詩。河川に囲まれた、肥沃で水質に恵まれた土壌で育つ自慢の巨峰。化学肥料に頼らず、堆肥や有機肥料を使い、減農薬にこだわった栽培

ブドウは、気候条件に影響を受けやすい特にデリケートな作物。
毎日天気図をチェックし、気温・湿度・日照度・風向きなどを読み取りながら、均等に太陽が当たるように枝の剪定を行ったり、ハウス内の換気や、ブドウを保護する袋掛けなどを行います。中でも農家の腕が出るのは、摘果作業。たくさん実のなるブドウの房から実の小さいものを間引きながら、残した実を大きく育てます。そうすることにより、1つ1つの果実が大きく、よりおいしくなり、見た目も逆三角形の美しい房になっていきます。

ぶどうの表面についているこの白い粉のようなもの・・・これが何かご存知でしょうか？まさか農薬！？なんて勘違いをしてしまう方もいらっしゃるようですが、大間違い！これは「ブルーム」と呼ばれ、雨や朝露などの水分をはじいて、ブドウの病気を予防し、鮮度を保つ働きがあります。ブルームは水に溶けず変化しにくいので、果実から水分が蒸発するのを防ぎ、温度や湿度の変化から果実を守っています。

ブドウ農家さんは、このブルームを落とさないように優しく持ったり、こすらないように注意しながら、丁寧に収穫作業をしているそうです。このブルームの主成分は「オレアノール酸」で、抗炎症作用、抗腫瘍活性、虫歯や歯周病の原因菌の抑制、アンチエイジングなどの生理活性の作用が知られています。
このブルームがたくさんついているのが、鮮度とおいしさの証！写真を見ていただくと、ブルームがしっかりついているのがわかると思います。これこそ健康に育っている証拠なんです！

食べやすい「種なし」葡萄が全盛の昨今、株式会社果香詩で栽培しているブドウは全て、「種あり」です。種のあり、なしは、品種による違いではなく、育て方によって変わるのだそうです。ぶどうは本来、種が無いと実に栄養が送られず、大きく育つことはありません。しかし、ジベレリンという植物の成長ホルモンの液を、開花する2週間前に使用することにより、種を作るために行われる「受粉」をしなくても、ブドウは大きな実を作ることができます。これが「種なし」ブドウの育つ仕組みです。種なしの方が栽培に手間がかかっているようにも思えますが、実際には種ありブドウの栽培は、受粉が必要な分、天候に左右されやすく、種なしブドウよりも栽培が難しいと言われています。

であるにも関わらず、永塚さんが種ありぶどうを育てているのは、極力自然な形での栽培を目指している結果です。
また、「種あり」の方が糖度があがりやすく、味も濃く育ちます。また、種がある方が、日持ちも良く、粒が房から取れてしまう「脱粒」もしにくい為、品種にもよりますが、贈答用には「種あり」がおすすめなんです。