新潟直送計画からのお知らせ

「スイカ」の予約受付が始まりました

トマトを主力に50品種以上の野菜を育てる農業生産法人。掲げるキャッチコピーは「産地直食」。農家レストランで、採れたての野菜を使ったイタリアンメニューを提供している。

タカギ農場 連日地元民で賑わう、直売所「Sagra(サグラ)」

フルーツトマトが主力の野菜農家

新潟市北区は、阿賀野川の河口に位置する地域。山々から運ばれてきたミネラル豊富な土砂が堆積し、肥沃な土壌が広がっている。タカギ農場は、そんな農業に適した環境で、野菜と米の栽培に取り組む農業生産法人だ。野菜は、果菜・根菜・葉物など、なんと50種類以上。どれもみずみずしく、直売所では並んだそばから売れていく。中でも主力はフルーツトマト。糖度がとても高く、「生でも美味しい」「子どもも大好き」と、地元民からは大好評。じつは、1980年頃、県内でいち早く高糖度トマトの生産を開始したのがタカギ農場だった。あえて与える水の量を少なくして栽培する「節水栽培」で、糖度を最大限に引き出すことに成功。以来、フルーツトマトは同農場の代名詞的な存在となった。

採れたて野菜を堪能できるレストラン

タカギ農場は、「産地直送」ならぬ「産地直食」をキャッチコピーに掲げている。「収穫されたばかりの野菜をその場で味わってほしい」。そんな思いで運営しているのが、農家レストラン「ラ・トラットリア・エストルト」だ。世の中にまだ農家レストランがあまり浸透していなかった1995年にオープンした。自家栽培の野菜をふんだんに使ったイタリアンを提供している。特に人気は、自慢のトマトなど15種類もの野菜が入ったサラダ。新鮮な野菜の美味しさをダイレクトに味わえるとあって、注文が絶えない。2代目の高橋さんは、「数あるメニューの中でも、サラダは採れたてをそのまま生で提供します。だからこそ、皆さんが安心して食べられる野菜を作らないといけません」と、語る。そこで、父が力を注いできた減農薬・減化学肥料を受け継ぎ、食の安全性を追求しているという。

きのこの菌床を活用した栽培

タカギ農場は、田んぼでの除草剤の使用は極力抑えている。畑やハウスにいたっては、一切使用していない。その分、除草はひと苦労で、生い茂るたびに人力で刈っているという。2代目の高橋さんは、「レストランはガラス張りですから、お客さんから田畑が丸見えなんです。お客さんが見ていると思うと、なおさら気合いが入りますね」と、笑う。また、有機質肥料にもこだわっている。田んぼと果菜類の畑には、収穫し終わったきのこの「菌床」を活用しているそうだ。きのこが育つ菌床には、水分がたっぷり。土壌に混ぜ込むと、作物がぐんぐん根を張り、健康に成長するという。高橋さんは、「上質な肥料は大事です。でも、それ以上に大事なのは作物の声を聞いてあげること。毎日足を運んでいれば、健康状態がわかりますからね」と、真剣な眼差しを見せた。

  • タカギ農場
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生産者紹介

2代目:高橋泰道
2代目高橋泰道

新潟市北区にて農家の次男として生まれる。一般企業に勤めた後、2016年に就農。トマト・いちご・米の栽培を父親から受け継ぎ、日々、農業に励む。「企業で働いた経験は役立っていると思います。社会の仕組みや組織の動かし方など、経営者としての目線で農業に従事できていますから」と、語る。そんな高橋さん、じつは四兄弟の一人。レストランを経営する長男、経理担当の長女、直売所担当の次女と共に、家業を切り盛りしている。「農場だけではなく直売所とレストランの経営もあるので、毎日慌ただしいです。兄弟姉妹で力を合わせて頑張っていきますよ」と、清々しく語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 タカギ農場
住所 新潟県新潟市北区新崎2757