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小千谷市若栃集落の地域づくりを担う農業法人。若栃産のコシヒカリや農産物加工品の販売、グリーンツーリズム事業を通じ、若栃集落の魅力を発信する。

Mt.ファームわかとち 集落の中心に位置するログハウスの社屋

若栃集落の地域づくりの中心を担う農業法人

Mt.ファームわかとちは、小千谷市の山間部に位置する「若栃集落」にある農業法人。「安全な食と自然の豊かさをお届けする」「地域に育まれた自然環境と食文化の持続を図っていく」「地域が安心して暮らせる地域コミュニティづくりを目指す」を理念に、若栃集落の活性化を図っている。主な商品は、若栃集落で生産されているコシヒカリ。ミネラル豊富な雪解け水、肥沃な土壌、山間地特有の気候のもと、農薬・化学肥料を6割減らして栽培している。濃厚な甘みと粘りの強さが好評で、全国から注文が相次いでいる。同社は、農産物加工品の開発にも力を入れており、若栃産のもち米を使った「切り餅」、若栃集落で採れた野菜や山菜を使った「漬物・惣菜」、若栃産のコシヒカリとこしいぶきを加工した「レンジアップごはん」と幅広く商品を展開している。どの商品も、地域のお土産品として、老若男女問わず人気を博している。また、若栃の魅力を知ってもらうべく、グリーンツーリズム事業も展開。国の登録有形文化財で、築150年を超える古民家を使った農家民宿「おっこの木」の運営、小中学生の教育体験旅行や農業研修生の受け入れなどにも積極的に取り組んでいる。

若栃集落の魅力発信と自立を目的に設立

設立のきっかけは、2004年10月に発生した新潟県中越地震だった。若栃集落は震源地に近く、多くの家屋に加え、約30ヘクタールもの広い農地が大きな被害を受ける。その後、震災からの復興は進んだものの、翌年には集落内にあった小学校が閉校。集落からは、しだいに活力が失われていったという。そんな中、立ち上がったのが、Mt.ファームわかとち代表の細金(ほそかね)さんたち、地元有志の30名だ。彼らは、この復興をきっかけに、「今までの閉鎖的な集落から、開かれた集落へ変化すること」を目標に掲げ、有志団体「わかとち未来会議」を設立。廃校となった小学校の校舎を拠点に、早稲田大学の学生にも参加してもらい、なんどもワークショップを重ね、「わかとち未来デザイン・実践プラン」を策定した。このプランには、「多くの人が若栃集落に訪れる仕組みづくり」を目標とし、「地域の魅力の発信」や、「グリーンツーリズム・民泊の実施」に加え、その運営母体としての「農業法人の設立」が明記された。その後、同生産組合を改組し、2016年に設立したのが、「Mt.ファームわかとち」である。代表の細金さんは、「事業を通じ、若栃集落の魅力を発信することが使命。若栃集落に魅力を感じた若く優秀な人が、地域に関われるような仕組みを作っていきたい」と、熱く語ってくれた。

  • Mt.ファームわかとち
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  • Mt.ファームわかとち
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生産者紹介

代表取締役:細金 剛
代表取締役細金 剛

小千谷市若栃集落出身。高校卒業後、東京の会社に就職。1975年にUターンし、地元の農協に転職。各支所で購買事業、企画、物流などを幅広く経験した。2006年、農協在職中に地域づくり団体「わかとち未来会議」の立ち上げに参画。2010年に退職後、Mt.ファームわかとちの前身である生産組合の立ち上げにかかわる。2016年の創業の際は取締役として参画した。2017年には代表取締役に就任。現在では、米作りはもちろん、県内外問わず商談会に参加するなど、販路の開拓にも力を入れている。「今まで埋もれていた若栃の農産物に、付加価値を付けて売っていけることにやりがいを感じている」と話す細金さん。これからも、若栃集落の活性化のために、日々邁進していく。

店舗詳細

店舗名称 Mt.ファームわかとち
住所 新潟県小千谷市真人町戊378-1