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自ら育てた米やそれを使った加工品を販売する、新潟市中央区「下町」の商店。無農薬にこだわった、子どもからお年寄りまで安心して食べられる食品を届けている。

高取商店 農林水産省が定める「JAS有機」を取得

生産から販売まで、安心できる商品を届ける

1907年、新潟市中央区の「下町(しもまち)」と親しまれる地域で創業した「高取商店」。初代は「かりんとう」の製造・販売をしており、2代目になると菓子や米を中心とした小売を行っていた。3代目の高取サト子さんは、義母から直々に代表を務めてほしいと頼まれ引き受けることに。代表になってからは、「子どもからお年寄りまで安心して食べられるものを販売したい」と、自ら米の生産を行うことを決意。もともと実家が米農家をやっていたこともあり、いつか米作りをやりたいという思いがあったそう。現在では、農薬や化学肥料を使わない「有機栽培米コシヒカリ」、基準値以下に抑えた「特別栽培米コシヒカリ」を生産している。農薬を使わずに育てたサト子さんのコシヒカリは、2020年に「JAS有機」を取得。本当に安全なお米を届けられるようにと、田んぼ周辺の環境にも気を付けている。

思い入れのある「狐島」で始めた米作り

サト子さんが育てている米には、「縄文狐島米(じょうもんきつねじままい)」という特徴的なブラント名が付けられている。これは、サト子さんの田んぼがある「狐島」という地名から付けたもの。狐島は、新潟市西蒲区の「角田山」と「弥彦山」の間にあたる地域で、サト子さんにとって思い入れの深い場所なんだそう。西蒲区の米農家に生まれたサト子さんは、いつも母親が「狐島に行ってくる」と農作業に出かけていたのを鮮明に覚えているという。「幼いころの思い出がよみがえるような、とても愛おしく感じる土地なの」と当時を振り返る。さらに、「角田山」の麓で縄文時代の「籾米(もみごめ)」が出土したことから、古くから狐島周辺では稲作が行われていた歴史があるそう。サト子さんは、そんな先人たちに思いをはせながら、昔ながらの農薬を使わない米作りに力を注いでいる。

「手作りの味」にこだわる、「食」に関する取り組み

高取商店は米の生産・販売のほか、自身で育てたコシヒカリの米粉を使った商品企画にも注力しています。近年では、サト子さんが小さいころに食べていたものを再現した「米粉おやき」や、米粉100%で作った「米粉蒸しケーキ」などを商品化。すべて手作りしているという商品は、どれも温かみがありホッとする味わい。添加物を一切使用していないため、だれでも安心して食べられると好評だ。さらに、調理師免許を持つサト子さんは、月に一度「手作りの料理」を販売。信頼できる地元の農家から仕入れた野菜や、日本海で採れた海の幸を使った「家庭の味」を提供する。毎月サト子さんの料理目当てに店を訪れる常連客も多く、高取商店の名物イベントとして親しまれている。

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生産者紹介

3代目:高取サト子
3代目高取サト子

新潟市西蒲区出身。米農家に生まれ、幼いころから農業に親しんできた。旦那さんの実家が「高取商店」を営んでいたことにより、1998年から3代目代表に就任。その後、「子どもからお年寄りまで安心して食べられるお米を販売したい」と、無農薬栽培にこだわった米作りを始める。また、調理師免許を持っているサト子さんは、自身の米粉を使った商品開発をしたり、月に一回お総菜の販売をしたり、さまざまなことに取り組んでいる。「時間がいくらあっても足りないし大変だけど、お客さんに美味しいと言ってもらえるとがんばれます」とやさしい笑顔を見せてくれた。今後もサト子さんのさらなる挑戦は続く。

店舗詳細

店舗名称 高取商店
住所 新潟県新潟市中央区赤坂町1-3207