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発酵の町「沼垂」にて、「全量純米仕込み」を貫きながら、新たな挑戦を行う酒蔵の革命児。代表作の「錦鯉」は、数々のデザイン賞を獲得している。

今代司酒造株式会社 酒蔵見学も可能で、お出かけスポットにも!

発酵食の町「沼垂」ではじめた酒造り

今代司酒造は、新潟市中央区の沼垂地区にある「全量純米仕込みの酒蔵」だ。アルコール添加やその他副原料を一切行わない、「全量純米仕込み」にこだわっている。「今代司」といえば、新潟県民ならば一度は名前を聞いたことがあるほど有名な酒蔵。数々のデザイン賞を受賞した経歴もあり、メディアにもたびたび取り上げられている。そんな今代司のルーツは、意外にも酒の「卸し業」や、「旅館業」「飲食業」だった。創業したのは1767年(明和4年)のこと。江戸後期~明治時代の新潟は、「北前船」が寄港し、海運・商業の町、江戸・京都に並ぶ「日本三大花街」として繁栄。今代司も、大変繁盛していたという。明治中期になる頃、自らも酒造りを行うことを決意。参入する際に選んだ土地こそ、現在の蔵がある「沼垂(ぬったり)」であった。この地区は、阿賀野川のきれいな「伏流水」が手に入り、上質な日本酒を醸造するのに適したエリア。さらに、かつては栗ノ木川が流れ、「物流に便利な土地」として、多くの酒蔵や味噌蔵、醤油蔵が並んでいた。それぞれの蔵は、花街にある一流の料亭に鍛えられ、味を追求してきたという。

「今と古をむすぶ」革新的な商品の誕生

今代司酒造は、日本酒を100年以上作り続けてきた歴史ある酒蔵だが、斬新な商品展開にも力を入れている。代表作は、2015年に発売された「錦鯉」。かつての酒屋は、酒蔵から仕入れた酒を、水で薄めて販売することを許されていた。さらに、多くの酒造は、儲けるために「水で薄めた酒」を卸していたという。そのため、当時の日本酒は、金魚が泳げるほど薄まっているという意味で「金魚酒」と呼ばれていた。しかし、今代司は水で薄めることを一切せず、「今代司は『金魚酒』ならず、威風堂々たる『錦鯉』」と評された。この言葉から着想を得て、日本酒「錦鯉」が生まれた。新潟県の名産品としても知られる錦鯉をデザインしたパッケージは、「グッドデザイン賞」をはじめ、「世界3大デザイン賞」と呼ばれるカンヌ・ワンショウ・D&AD賞など数々の賞を受賞。日本酒に興味のなかった若者や、日本好きの外国人など、今までになかった層の売り上げも伸ばしている。紅白の華やかな色合いで、「お祝いの贈り物」としても好評だ。

  • 今代司酒造株式会社
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生産者紹介

醸造責任者:古田 悟
醸造責任者古田 悟

1981年生まれ、新発田市出身。25歳の頃、県内酒造メーカーにて蔵人としての経験を積む。2010年、今代司酒造に入社。原料処理部門を担当しながら、新潟清酒学校にて酒造りの知識を深めた。2019年、醸造責任者に就任。「新しい課題に果敢に挑むスタンスも今代司酒造の特徴。温度管理が難しい木桶を使った日本酒を、蔵を代表する一本に育てていきたい」と話す古田さん。難しいと語りながらも、とても楽しそうにしているのが印象的だった。

店舗詳細

店舗名称 今代司酒造株式会社
住所 新潟県新潟市中央区鏡が岡1-1