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阿賀野市旧京ヶ瀬村に店を構える手作りの豆腐店。県産大豆と天然にがりを使用した、滑らかな口当たりの木綿豆腐や阿賀野市の名物・三角油揚げを販売している。

京ヶ瀬豆富 まめ工房いとう 真心込めて作った大豆製品を提供

義父の営んでいた豆腐店を再開

阿賀野市旧京ヶ瀬村で、2012年に開業した「京ヶ瀬豆富 まめ工房いとう」。店名にある「豆富(とうふ)」という造語には、「食を通じてみなさまの生活を豊かに」という思いが込められている。もともと代表・伊藤玲子さんの義父が豆腐店「伊藤商店」を営んでいたことがきっかけで始めた同店。義父が体調を崩し一度は店を畳んだが、玲子さんの強い思いにより再開することとなった。玲子さんは、2011年に当時働いていた仕事を辞め、県内のさまざまな豆腐店を回って勉強したという。「豆腐作りを教えてくれる人がいなかったので、すべて独学でやるしかなかった」と当時を振り返る。2012年に開業するまでの間、自分が納得する豆腐を完成させるため何度も試作を繰り返したそう。2019年には、息子の泰史さんが豆腐作りを手伝うようになり、今では親子二人三脚で店を切り盛りしている。

毎日の食卓に寄り添う「まめ工房いとう」の豆腐

義父が「伊藤商店」時代に作っていた豆腐は、箸で持てないほどやわらかい豆腐。玲子さんは、地元の人が慣れ親しんできた義父の豆腐に近づけるため、日々試行錯誤してきたという。そんな「まめ工房いとう」の木綿豆腐は、水分を多く含む「おぼろ豆腐」のような口どけが特徴だ。「できるだけ自分の住む土地の食材を使いたい」という思いから、旧京ヶ瀬村に隣接する旧横越町の契約農家が育てた大豆を使用。それぞれ、タンパク質が多いもの・糖度が高いもの・香りが豊かなものといった、性質の異なる3種類の大豆をブレンドし、大豆の風味を感じられる豆腐に仕上げている。天然にがりを100%使用したり、油揚げを揚げる油を「圧搾絞りのなたね油」にしたり、妥協しない食材選びにもこだわっている。

主婦ならではの視点でファンを増やす

始めた当初は知名度がまったく無かった「まめ工房いとう」。知名度アップのための施策として思いついたのが、自社の大豆商品を使った料理教室の開催。玲子さん自ら考案したレシピを公開し、実際に料理を作ってみんなで食べるというアットホームな会だ。次第に口コミで評判となり、料理教室の予約は1年先までいっぱいに。「豆腐料理の可能性が広がった」、「ほかのところの豆腐が食べられなくなった」など、料理教室を開いたことでリピーターのお客さんが増えていったという。さらに、もともとお菓子作りが好きだった玲子さんは、自社製品を使ったスイーツの商品化にも挑戦。「おとうふケーキ」や「ほんのり甘いおとうふ氷菓」など、豆腐のやさしい風味を感じられる商品を次々と開発している。

  • 京ヶ瀬豆富 まめ工房いとう
  • 京ヶ瀬豆富 まめ工房いとう
  • 京ヶ瀬豆富 まめ工房いとう
  • 京ヶ瀬豆富 まめ工房いとう

生産者紹介

代表:伊藤玲子
代表伊藤玲子

2011年に勤めていた会社を辞めて、義理の父が営んでいた豆腐店を再開することを決意。その翌年、自宅の一部を改装して「京ヶ瀬豆富 まめ工房いとう」を開業。大豆製品の製造販売や料理教室の開催など、豆腐の楽しみ方を発信してきた。調理師免許を持つ玲子さんは、「越後天然ガス」や「食育・花育センター」などで料理講師を務めることも。2019年からは、息子・泰史さんに豆腐の製造を任せ、自社の豆腐やおからを使ったスイーツの商品開発にも力を入れている。玲子さんは「豆腐のさまざまな魅力を、たくさんの人に伝えていきたい」と語ってくれた。今後も豆腐の新たな可能性を発信してくれるだろう。

店舗詳細

店舗名称 京ヶ瀬豆富 まめ工房いとう
住所 新潟県阿賀野市姥ケ橋577-12