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魚沼市特産の「深雪なす」を使った漬物を製造する、数少ない工房。自社栽培した「水なす」のなす漬けも手掛け、体の芯まで染みわたるような「懐かしい味」を提供する。

農房 丸蔦食品 魚沼の奥地「湯之谷地区」で、なすの栽培から加工まで行う

「家庭の味」を感じられる濃厚ななす漬け

魚沼市湯之谷地区にある「農房 丸蔦食品」は、なす漬けを中心に、味噌漬け・コシヒカリの生産をしている漬物工房。その中でもなす漬けは、地元の「直売所」で人気の商品だ。その理由は、「なす漬けの製造方法」にある。なす漬けはすべて手作業で製造。他のなす漬けとの大きな違いは、「味付け工程」だ。粗塩をたっぷりと使い、濃度7%の塩水で漬け込む。そして、旨みを出すためにみりんを漬け液に入れている。こうすることで、水っぽくならず、しっかりと塩気が効いた味わいに仕上がる。さらに、袋詰めののち急速冷蔵することで、保存料不使用でも比較的長持ちするようになることも特徴だ。しっかりと塩気が効いているなす漬けは、「家庭の味」に近いと大好評。地元の人のみならず、県外からも注文が入るほど、高い人気を誇っている。

自家栽培の水なすと魚沼特産「深雪なす」にこだわる

丸蔦食品では、漬物の原料に使う「なす」にもこだわっている。使用するのは、自家栽培の「水なす」と、魚沼市特産の「深雪なす」。どちらも薄皮で色が出やすく、ジューシーな味わいと、食べ応えのあるぎっしり詰まった果肉が特徴。「両方とも味がしっかりしており、粗塩との相性も一番いいんです」と、代表の星さんは語る。深雪なすは、魚沼地域の固有の品種として知られ、「新潟県の野菜特約産地」や「魚沼推奨ブランド」に認定されている。他のなすとは違い、10月頃まで収穫でき、秋なすの一味違ったなす漬けを堪能できる。丸蔦食品では、2017年に本格的になす漬けとして商品化。サイズも大きめのM・Lサイズがあり、食べ応え抜群だ。もう一つの水なすは、2014年からなす漬けの原料として使っている。もともと、創業当初からあった「つたえおばあちゃんのなす漬け」は、かつて深雪なすを使っていたが、数量の確保が難しく、味が近かったこともあり導入。水なすの産地大阪から苗を仕入れ、堆肥をたっぷり使うことで、旨みが強い水なすに育つ。「これからも2種類のなす漬けで、地域の方に愛されるお店を目指していきたい」と星さんは語る。

  • 農房 丸蔦食品
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生産者紹介

代表:星 義美
代表星 義美

魚沼市湯之谷地区出身。大阪芸術大学で写真を学ぶ。卒業後は、大阪の印刷会社でカメラマンとして活躍。仕事は順調だったものの、子どもの誕生をきっかけに、1992年にUターン。地元の食品会社で26年勤め、定年後に両親が立ち上げた「丸蔦食品」の代表に就任した。大阪にいたからこそ、「水なす漬け」を作ることができたと語る。「これからも地元で愛されるなす漬けを作り続け、地域で一番のなす漬け屋を目指したい」と意気込む。

店舗詳細

店舗名称 農房 丸蔦食品
住所 新潟県魚沼市宇津野182-1