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自然豊かな山間地にある十日町市にて、米・きのこ・ユリの販売に力を注ぐ農業協同組合。天然の低温倉庫「雪室」を活かし、ブランド米「米屋五郎兵衛」の魅力を発信。

JA魚沼 十日町精米センター 930tもの雪を貯蔵できる超大型の「雪室」で米を熟成

地場産コシヒカリの美味しさを全国にPR

JA十日町はその名前の通り、新潟市南部に位置する「十日町市」にある農業協同組合。この地域は、山と山に挟まれた信濃川流域に町が広がっており、山中にも多くの集落が存在している。主な特産品は、日本一の米と名高い「魚沼コシヒカリ」と日本人好みの白いユリ「カサブランカ」、雪深い十日町で長年愛されてきた「えのきたけ」の計3品目。中でも、米の栽培には特に力が入っている。JA十日町では、良質な米をもっと多くの人に手に取ってもらうべく、2017年にコシヒカリブランド「米屋五郎兵衛」を打ち立てた。このブランドは栽培方法・地区・品質によって5種類に分かれている。中でも、特別栽培米の上位ランクとして選別された「極」は、総量のわずか1%程度しか認められず、最高級のコシヒカリとして取り扱われる。このようなさまざまな取り組みに挑戦することで、JA十日町は組合員農家の所得向上に努めているのだ。
※2024年2月1日、JA十日町は合併し「JA魚沼」になりました。

地域の自然を活かした「雪室」が米を美味しく熟成

十日町市を含む魚沼地域一帯には、伝統的な保存庫「雪室」が点在している。この施設は「雪室」と「貯蔵庫」に別れ、溜め込んだ雪の発生する「冷気」を倉庫に循環させることで、貯蔵した食品を保管するものだ。庫内は平均5℃程度にまで室温が低下し、猛暑の続く夏でも貯蔵物をひんやりと冷やしてくれる。また、湿度が70~75度程度で安定することで「変化の少ない環境」が生まれ、蓄えられた食品も変性が進まず高い鮮度を保てるのだ。さらに、近年の研究では味わいの「まろやかさが増す」という結果も出ているという。JA十日町の保有する雪室は、雪の貯蔵量がなんと930tもある超大型倉庫。市街地でも例年2m以上積もる雪を倉庫に蓄え、集荷直後から米の保管を始める。そして、およそ3ヶ月の熟成期間を経て、十日町産コシヒカリは「雪冷やし(雪室貯蔵米)」として出荷されるのだ。

「十日町産」の魅力を発信する地産地消・食農教育の拠点

JA十日町の本社横には、直営の直売所「四季彩館ベジぱーく」が併設されている。米の生産が多い十日町市ではあるが、もちろん野菜も多種多様に栽培されており、店には四季折々の旬菜が並んでいる。さらに、農作物の販売のみならず、地域特産の米を活用した米粉パン工房「米かりー」や、地元産の蕎麦粉を使った名物「へぎそば」を中心に提供する「喰い処 みちく彩」といった飲食店も設置。また、食農教育を目的とした体験施設「ベジきっちん」は、多くの保育園・小学校から利用されている。

  • JA魚沼 十日町精米センター
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店舗詳細

店舗名称 JA魚沼 十日町精米センター
住所 新潟県十日町市高田町6-641-1
営業時間 8:30~17:15
定休日 土・日・祝