新潟直送計画からのお知らせ

2024年度大型連休期間の営業スケジュールについて

山間地にある小千谷市にて主に米を栽培する農家。趣味から始まったパン作りが高じ、なんと新潟県産小麦を復活させた実績を持つ。自家製パンは即完売するほどの美味しさ。

越後魚沼 農家松兵衛 自宅に併設されたパン工房&ショップ。周囲には香ばしい香りが漂う

自家用に栽培し続けてきた秘蔵米「従来品種コシヒカリ」

小千谷市にある農家松兵衛は、米のほかに新潟県ではめずらしい小麦を生産する農家。自家製の小麦を使ったパンも手掛け、自宅前の工房「気まぐれパン菜」にて不定期ながら販売している。設立されたのは2019年だが、米については代々この地で栽培してきたという。育てている品種は、「コシヒカリBL」とその原種にあたる「従来品種」。中でも従来品種は、コシヒカリBLが台頭して「新潟県の奨励品種」でなくなった後も、味・香りの良さからこだわって栽培を続けている。いままでは、自家用か親戚用としてのみ生産してきたが、「全国の人にこの美味しさをぜひ知ってほしい」と新潟直送計画への出品を決意してくれた。

新潟県産小麦を復活!自家製小麦から作る手作りパン

新潟県は雪が深く、越冬して育てる小麦の栽培には向いてない土地とされる。そのため、かつては少量の小麦が生産されていたが、次第に育てられなくなったという。この新潟県産小麦を復活させたのが、農家松兵衛の代表を務める山口さんの父だ。当初はパン屋をやってみたいと考え、庭先の一部に小さな工房を建て、地域の直売所にて販売していた。やがて、工房にショップを併設して本格石窯を導入。さらに、小麦を自作しようと周囲に働きかけて「新潟小麦の会」を立ち上げるに至った。自家製小麦から作った石窯焼きのパンは、耳が薄くてパリパリの食感。中はしっとりふんわりと柔らかく、東京に試食販売に行けば即時完売するほど人気を集めている。

  • 越後魚沼 農家松兵衛
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生産者紹介

代表:山口小百合
代表山口小百合

小千谷市出身。代々の米農家に生まれる。将来は農業に携わるつもりだったものの、それまでは自由に生きようと、高等専門学校にて食品科学を学ぶ。その後も、大手の餅製造メーカーや出身学校の研究室にて食品衛生に関わり、農家となった現在も研究に携わっている。2019年に父から農場を引き継ぎ、農家松兵衛を設立。米・小麦の栽培やパン作りと幅広く活躍している。また、地域農家の高齢化に伴い、田んぼの管理委託も受けている。そこには、「このままでは地域農業が壊滅してしまう」という強い危機感があったという。「今後も地域の農業を守るため、ひいては農村を活性化していくための道を模索したい」と強い意思を固めている。

店舗詳細

店舗名称 越後魚沼 農家松兵衛
住所 新潟県小千谷市鴻巣町
定休日 不定休