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国内最大級の観光栗園を運営する黒沢栗生産組合。栄養価の高さから注目を浴びる果物「サルナシ」を栽培。さまざまな商品に加工し、身近な果物になるよう取り組んでいる。

黒沢栗生産組合 例年2,000人以上が訪れる観光栗園。スタッフ全員で和気あいあいと楽しく運営

地域の「思い出の場所」を活用する観光栗園

十日町市にある黒沢栗生産組合は、集落に住む25名ほどの仲間たちで設立した農事組合。1960年の設立当初は、約5,000本もの「栗の樹」を栽培していた。1989年には、「観光園」として栗拾いサービスを開始。さらに、生産物の「6次産業化」にも取り組み、ジャムやおこわといった商品を手掛けてきた。開園期間は9月中旬~10月中旬頃のわずか1ヶ月しかないが、園には例年2,000人以上の観光客が訪れている。栗畑のある一帯は、かつて県内の花の名所人気ランキング2位にもなった「ツツジの花」の名所だった。しかし、戦時中に飛行場として整備されてしまったという。その後、栗の栽培地となり現在に至る。「多くの来園者の思い出の場になってくれれば嬉しい」と宮沢さんは語る。

近年注目のスーパーフード「サルナシ」

黒沢栗生産組合は、2011年から「サルナシ」の栽培に取り組んでいる。サルナシはキウイフルーツの原種にあたる果物で、日本各地の中山間地に古くから自生している。十日町市では1990年頃から、山に自生する樹を畑に挿し替えて育てていた。黒沢栗生産組合は、観光園の目玉となるような目新しい果物として、サルナシの栽培を始めたという。代表の宮沢さんがサルナシの素晴らしさを知ったのは、2017年に福島県玉川村で開催された「全国さるなしサミット」でのこと。癌(がん)を発症しているマウスにサルナシを投与しつづけた結果、なんとがん細胞が消滅したという講演があった。「これはすごい!」と感嘆した宮沢さんは、さらに積極的に栽培に取り組み、現在は1,000本以上まで果樹の数を増やした。

サルナシを身近な果物にすべく開発した加工品

近年、スーパーフードとして注目を浴びているサルナシだが、国内での知名度はまだまだ低い。そこで、黒沢栗生産組合はジャムやジュースといった身近な加工品にすることで、手にとってもらいやすいよう工夫している。果物を生のまま販売していた頃は、試食すらなかなかしてもらえなかったが、加工した途端に食べてもらえる回数が飛躍的に増えたという。さらに、試食した多くの人がジャムとジュースの両方を同時に購入してくれるため、「味の良さには自信があります」と宮沢さんは語る。2019年からは、健康志向の人向けに「さるなし健康酵素」を発売。この商品は、サルナシの果実を発酵させた飲料で、付属の計量カップに適量注いで飲める。「飲んだ翌日から爽やかな便通を実感し、身体と肌の調子が良くなった」という声もあり、口コミを通じて人気を集めている。

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生産者紹介

組合長:宮沢八州男
組合長宮沢八州男

十日町市出身。同市を代表する米農家の一人で、メディアに多く取り上げられた経験を持ち、農作物の地方発送も手掛ける。父が担っていた黒沢栗生産組合長を引き受け、50年以上の栽培歴を持つベテラン農家だ。地域の農業連絡会の会長を務めるなど、多くの地域農業振興事業に貢献している。近年は、サルナシの加工品作りにも積極的に取り組み、ジャムやジュースといった身近な商品のほか、サルナシの栄養を毎日手軽に摂取できる飲料「さるなし健康酵素」を開発した。

店舗詳細

店舗名称 黒沢栗生産組合
住所 新潟県十日町市小黒沢1499-1