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村上茶の伝統を受け継ぐ天保10年創業のお茶の常盤園。こだわりの製法で美味しいお茶をお客様に届け、全国にその魅力を発信している。

有限会社 お茶の常盤園 「味・香りを最大限に引き出し、お客様に美味しいお茶を提供すること」が信条

400年の歴史を誇る村上茶

村上茶の栽培は江戸時代初期の1615年~1623年頃から行われ、当時の村上領主が地場産業振興のために村上の郊外に植えさせたのが始まりとされている。現在村上茶は「北限のお茶」と呼ばれ、村上市は商業的なお茶の生産地として最も北に位置している。厳しい冬を乗り越えてできる村上茶は、香り高くまろやかな味わいが特徴で人気を博している。本来お茶は温暖な気候での栽培が適しているが、厳しい環境の中で村上茶が受け継がれてきたのは、先人たちのたゆまぬ努力によって栽培技術を高めてきた結果である。今なお新品種の作付けや在来種の品質向上などに取り組み、更なる発展を目指している。

天保10年から続く老舗お茶の常盤園

村上市肴町にあるお茶の常盤園は、天保10年(1839年)創業の歴史ある茶舗だ。戦後には茶畑面積を半減させたが、その後農業用ハウスや露地栽培による優良品種の作付けに成功。現在では3ヘクタールの自園と契約栽培及び仕入れによる原料を使い、「味・香りを最大限に引き出し、お客様に美味しいお茶を提供すること」をモットーに、自社再製工場においてお茶を精製している。その最大のこだわりは火入れ(乾燥)工程にある。お茶の葉によって時間や火加減を変え、それぞれのお茶の良さを余すことなく引き出している。長い歴史の中で培われた知恵と技術がつまった自慢のお茶は多くの人を魅了している。

村上茶の魅力を全国に伝える

お茶の常盤園は明治10年頃の町家造りの建物で営業を行っている。城下町の街並みに調和させることと村上の町家の構造や文化を知ってほしいという思いから平成23年に復元したという。その趣ある佇まいから、町屋観光や地元村上のお祭りなどにも利用されている。店舗内にはイートインスペースがあり、地元の人をはじめ観光客も多く立ち寄る人気スポットだ。県外から訪れた観光客がリピーターになることも多く、全国から注文が殺到する。
お茶の常盤園では多くの人に村上茶を楽しんでほしいという考えから、ティーバッグや村上茶アイスなどの加工業も手掛け、5月には茶摘み体験も行っている。日常にお茶の文化を根付かせることが目標だと語る矢部さんは、これからも村上茶の魅力を発信し、多くの人にその美味しさを届けていくだろう。

  • 町家造りの店舗 町家造りの店舗
  • 3ヘクタールの自園でお茶の葉を栽培 3ヘクタールの自園でお茶の葉を栽培
  • 丁寧にお茶の葉を手摘み 丁寧にお茶の葉を手摘み
  • 煎茶 2種セット 煎茶 2種セット
  • 煎茶2種・村上紅茶 ティーバッグ3袋セット 煎茶2種・村上紅茶 ティーバッグ3袋セット
  • 村上茶アイス 村上茶アイス

生産者紹介

代表:矢部智弘
代表矢部智弘

新潟県村上市出身。高校卒業後、静岡にある野菜茶業研究所にて2年間学び、二十歳で家業に入る。日本茶インストラクターの資格を持ち、現在お茶の常盤園の十代目を務めている。物心ついた頃から後を継ぐものだと考えており、幼い頃は家の手伝いができることが嬉しかったという。代表を務めている今でも自ら茶摘みや火入れの現場に積極的に携わっており、改めてお茶の奥深さを感じることも多いと話す。170年以上続くお店の歴史や伝統を背負いながら、お茶の文化や魅力を伝え、今後も村上茶という伝統産業を盛り上げていくだろう。

店舗詳細

店舗名称 有限会社 お茶の常盤園
住所 新潟県村上市肴町3-30
営業時間 9:00~18:00