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ホテルや旅館で提供される業務用和菓子を製造する、新発田市の食品会社。自社商品の「新発田づくし」や「加治川マカロン」は、地元のお土産品として人気を集める。

正和 練りきりの細工や絵描きは手作業で仕上げる

業務用の和菓子を手掛ける食品会社

新発田市にある食品会社「正和」。主に、ホテルや旅館で提供される「業務用の和菓子」を製造している。社長の高橋辰也さんは、「私たちが得意とするのは、和菓子の中でも『料理菓子』と呼ばれるもの。会席料理の前菜やデザートとして提供される上生菓子です」と語る。上生菓子とは、四季の移ろいや花鳥風月を表現した、趣のある和菓子のこと。練り切りや羊羹など見た目も美しい和菓子は、「料理の彩りになくてはならない存在」と、多くの取引先から評判だ。そんな正和では、和菓子屋に勤めていた和菓子職人から技術を受け継ぎ、手仕事の技を活かした商品づくりを行っている。「量産するために機械化している工程はありますが、練り切りの細工や絵描きなどは、すべて手作業で行っています。これからも受け継いだ技術を絶やさずに、上生菓子の魅力を発信していきたい」と、高橋さんは思いを語る。

地元・新発田市にちなんだ商品開発

近年では、「一般消費者に直接販売できる商品を作りたい」と、新発田市にちなんだ商品開発にも注力。中でも「新発田づくし」は、和菓子づくりの技術を駆使して作った自信作だ。金魚台輪(きんぎょだいわ)や菖蒲(あやめ)など、新発田らしいモチーフを表現した6種類の和菓子が1箱にぎゅっと詰まっている。越後姫や枝豆といった地元の特産品を中餡に練り込み、見た目だけではなく味わいにも変化を持たせているのがこだわり。また、創業以来初めてとなる洋菓子にも挑戦している。越後姫・いちじく・はちみつなど、地元・加治川地区の特産品を使った「加治川マカロン」。「カラフルな色合いと、食材の風味豊かなフレーバーを楽しめる」と好評だ。これらの一般消費者に向けて開発した商品は、新発田市のお土産品として人気を集めている。

  • 正和
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生産者紹介

社長:高橋辰也
社長高橋辰也

聖籠町出身。「正和」に入社後は、生産管理や営業の経験を積む。2013年には、3代目社長に就任。「弊社では、和菓子職人から受け継いだ技術を駆使して上生菓子を製造をしています。上生菓子の知名度を上げていきたいですね」と、自社の強みについて語る高橋さん。現在は「新発田づくし」や「加治川マカロン」など、自社商品の開発にも注力している。「創業当時から製造していた『料理菓子』の軸を残しながら、地元のお土産品になるような商品を作っていきたい」と、目標を掲げる。

店舗詳細

店舗名称 正和
住所 新潟県新発田市上今泉甲22-1