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阿賀町特有の環境や気候に合わせ、「黒米」を中心としたさまざまな「機能性農作物」を生産する会社。商品開発などの「6次産業化」を通じ、阿賀町の活性化に取り組む。

奥阿賀ブラックフーズ 山間地の豊かな自然を活かせる農作物を栽培

「機能性農作物」の栽培と加工に取り組む農業法人

「奥阿賀ブラックフーズ」こと奥阿賀創生事業株式会社は、「機能性農作物」を手掛ける農業法人。緑豊かな阿賀町の山間地にて、「ブラックフーズ」を中心に栽培・加工している。ブラックフーズとは、黒米・黒小豆・ブラックベリーなどの「黒い農作物」のこと。高濃度の「黒色アントシアニン」を含み、健康志向の高まりによって注目を集めながらも、生産する農家がわずかしかいない。代表の山口さんがブラックフーズを栽培しはじめたきっかけは、地元・阿賀町の「人口減少」や「耕作放棄地の増加」に課題を感じたこと。「地域の耕作面積は小さく、これまでの米中心の体制では地域農業が成り立たない」と感じ、付加価値の高い農作物の栽培を研究。黒米の栽培にたどり着いたのだ。現在では、ブラックフーズ以外にも、「コシアブラ」や「サルナシ」なども栽培、その加工品の開発にも取り組んでいる。

阿賀町の大自然が育んだ黒米

奥阿賀ブラックフーズは、1999年から「黒米」の栽培を開始し、現在も一番力を入れている。山口さん曰く、「阿賀町の環境は、黒米の栽培に一番適している」とのこと。その理由は、「山間地特有の環境」にある。まず、他の圃場が近くに少ないこと。田んぼの多い平野部では、コシヒカリなど他のイネ科の花粉から影響を受けてしまう。そのため、奥阿賀ブラックフーズでは、コシヒカリの栽培をやめることを決意。すべての圃場で黒米を栽培することにし、「品種の純度」を守っている。その結果、黒色アントシアニンの色がより濃い黒米を収穫できるのだ。次に、豊かな自然。「昼夜の激しい寒暖差」や「源流近くの清らかな水」は、美味しい農作物の栽培には欠かせないもの。黒米も、この環境で育つことで、より甘くもっちりと仕上がる。「安定的に生産できるまで数年かかりました」、と栽培開始当初について語る山口さん。今後は、ブラックフーズを通じて阿賀町の地域おこしをしていきたいと意気込んでいる。

  • 奥阿賀ブラックフーズ
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生産者紹介

代表:山口庫幸
代表山口庫幸

阿賀町出身。山形大学の大学院を修了後、1975年に旭化成工業株式会社に入社。水島コンビナートにて石油化学工場の設計を担当するなど、エンジニアとして活躍した。1987年に退職した翌年、地元の阿賀町に戻り、NPO法人「にいがた奥阿賀ネットワーク」を設立。都内の小中学校から体験教育旅行を受け入れるなど、「地域活性化に関する事業」に従事した。1999年から、「黒米」の栽培を開始。2017年には、奥阿賀創生事業株式会社を設立し、「ブラックフーズ」の栽培に取り組んでいる。「この地に合った、高付加価値の作物を作ることが、阿賀町の地域おこしの鍵になる。持続可能な農業の基盤を整えて、次世代に渡したい」と熱く語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 奥阿賀ブラックフーズ
住所 新潟県東蒲原郡阿賀町八ッ田1595