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長岡市で昆布巻きを製造する、魚沼食品。「食を通じて人間の幸せとは何かを考える」を基本理念に、丁寧に一本ずつ手で昆布を巻く、昔ながらの手作りにこだわる。

魚沼食品 長岡市民にとって、魚沼食品の昆布巻きはおせちの定番

新潟県の郷土料理・鮭の昆布巻きを手作り

長岡市の魚沼食品は、1968年に創業。日本の伝統食・昆布巻きを製造する食品会社だ。新潟県は、豊富な雪解け水に恵まれ、鮭の河川遡上のほぼ南限に位置する。鮭がたくさん獲れ、内陸部での貴重なタンパク源であった。さらに、江戸時代、新潟港が北前船の寄港地だったため、北海道産の昆布が手に入りやすかった。そのため、同県では、鮭の身を骨ごと昆布で巻いて食べる文化が根付いている。魚沼食品は、その「鮭の昆布巻き」を主力商品として製造してきた。原材料には、北海道歯舞産の上質な昆布を使用。丁寧に一本ずつ昆布を手で巻いていく、昔ながらの手作りにこだわっている。醤油と出汁をベースに、3時間以上かけてじっくり煮込む。鮭の身はもちろん、骨までほろほろと崩れるくらいに、やわらかく仕上がるそうだ。昆布巻きといえば、「よろこぶ」の「こぶ」にかけた、縁起の良い料理。魚沼食品の昆布巻きは、栄養豊富で体に優しく、おせち料理の定番として、長岡市民に愛されている。

若い世代に美味しいと言ってもらえる昆布巻きを追求

新潟県の昆布巻きは、もともと、たくさん獲れた鮭を、料理で余った昆布で巻いて食べる習慣から誕生した。鮭を骨ごと巻くという手軽さと、昆布を無駄にしないことから、地域に浸透。郷土料理として、長く愛されてきた。魚沼食品の二代目・関 比登志さんは、「物を大切にする日本人の心が込められている料理」と語る。そんな関さんに、ある日、運命的な出来事が訪れた。小学校の給食センターに昆布巻きを売り込んだところ、門前払いを食らったのだ。「子どもには人気がないから」という理由だ。子どもにとって昆布巻きは、えぐみや苦みを感じるのだそうだ。「日本人の心が込められた、栄養豊富な昆布巻きを忘れられては困る」。そんな思いで、若い世代にも受け入れられる昆布巻きを作りを決心。日常の食卓にも並ぶような新しい昆布巻きを目指すようになった。食材と出汁の組み合わせを、日々、研究。試行錯誤の末に、2年がかりで開発したのが「こぶまきヌーボー」だ。ネックであったえぐみと苦みを克服。なんと、柑橘の風味とスパイスを効かせたスープジュレで食べる、洋風仕立てにしたのだ。さらに、隠し味として、しいたけの出汁を加えている。昆布・具材とともに「旨味のトライアングル」が生まれ、相乗効果で美味しさが増すという。従来の和風とは一線を画す、新感覚の昆布巻きである。

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生産者紹介

社長:関 比登志
社長関 比登志

小千谷市出身。地元の高校卒業後、調理師専門学校を経て、ホテルに就職。料理人としての腕を磨く。2004年、家業の「魚沼食品」二代目として社長に就任。古くから新潟の郷土料理として伝わる「鮭の昆布巻き」を製造している。近年は、新しい昆布巻き作りに挑戦中。食文化の継承のため、「夢は、日本人の心が込められた昆布巻きを、子供達に美味しいと言ってもらえるようにしたい」と笑顔で語っている。

店舗詳細

店舗名称 魚沼食品
住所 新潟県長岡市東川口1979-53