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時代に流されることなく伝統の味を守る、昔ながらの酒蔵「竹田酒造店」。代表銘柄「かたふね」は、幕末の創業当時から受け継がれる、ふっくらと甘い味わいが特徴。

合資会社竹田酒造店 潟町砂丘の上に建つ酒蔵

創業当時から続く、甘口の日本酒「かたふね」

1866年(慶応2年)、幕末の時代に創業した竹田酒造店。海岸線がほど近くにある上越市大潟区の「上小舟津(かみこぶなつ)」地区に蔵を構える。150年以上前の創業当時から造り続けている「かたふね」は、現在でも蔵を代表する銘柄だ。漢字で「潟舟」と書く銘柄名は、「潟」は浜辺に点在する湖沼、「舟」は漁舟の船着場である「上小舟津」の地名に由来する。「水のような淡麗辛口」のイメージが強い新潟ではめずらしい、「甘みの強い日本酒」。淡麗辛口の需要も高いことはたしかだが、蔵のルーツである「かたふね」の味を代々変わらずに造り続けている。また、上越市大潟区は、県西部に広がる高田平野の海岸砂丘の上に位置する地域で、竹田酒造店が建っている場所も砂丘の上。日本酒造りでは、この砂丘の中を何年もかけてろ過された水を使用。敷地内の井戸から汲み上げる豊かな地下水は、弱軟水でほどよい発酵力があり、米の甘い香りやふくよかな味わいを蓄えてくれる。

小さい酒蔵だからこそできる「手を抜かない」酒造り

竹田酒造店は、家族経営の小さな酒蔵。そんな酒蔵が日本酒造りで大切にしているのは、製造段階で合理化と称する「手抜き」をしないこと。日本酒造りでは出荷する前に品質維持のため、一度加熱殺菌してからボトリングする「火入れ」という作業がある。竹田酒造店では、ボトリングしたお酒を一本ずつ湯せんするという方法で殺菌している。1時間で250本ほどしかできないという大変手間のかかる作業だが、低温で加熱することでお酒へのダメージが軽減され、よりおいしい状態で出荷できる。日本酒造りと真剣に向き合うことで、効率化ではなく味を重視した。そんな小さな酒蔵だからこその努力は、数々のコンテストでの受賞にもつながっている。2019年には、世界的権威のあるイギリスのワインコンペ「IWC」におけるSAKE部門・本醸造の部にて、「かたふね」が3度目のトロフィー賞を受賞。1,500銘柄の中の頂点に選ばれた。

  • 合資会社竹田酒造店
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生産者紹介

代表 兼 杜氏:竹田成典
代表 兼 杜氏竹田成典

上越市出身。幕末から続く竹田酒造店の九代目として生まれる。1985年に入社後、当時の杜氏に付いて酒造りを学び、前任の引退後、杜氏の役を引き継ぎ酒造りの一翼を担っている。1990年には代表に就任し、会社経営という面でも責任のある立場に。現在は、十代目となる息子の春毅さんと二人三脚で「かたふね」の味を守りながら、国内外へその味を届けている。自ら海外へ足を運び、現地のレストランやスーパーマーケットで試飲販売を行うこともあるそう。「海外にも目を向けながらも、地元に愛され、今後100年続く『かたふね』の礎を築いていきたいです」と語る竹田さんからは、長い歴史と伝統を背負い、受け継いでいく覚悟を感じた。

店舗詳細

店舗名称 合資会社竹田酒造店
住所 新潟県上越市大潟区上小船津浜171