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2024年度大型連休期間の営業スケジュールについて

村上市で、伝統的な方法で製塩を行う工房。地域企業とコラボした新しい商品の開発や、塩カフェといった新しい業態にもチャレンジする。

株式会社えん 海のほとりに位置する製塩工房

飲食店から引く手あまたの上質な塩を手掛ける製塩工房

株式会社えんは、村上市山北(さんぽく)地区と山形県鶴岡市温海(あつみ)地区にある製塩工房。同社のある地域は、ミネラル豊富な海水が採れることから、昔から製塩が盛ん。かつては、自宅で製塩する人も多かったという。「えん」が塩を造りはじめたのは、1997年のこと。塩の専売制度が廃止されたことで、先代がいち早く製塩に着手したという。現在は、2代目の高岡さんが技術を継承し、塩造りに勤しんでいる。こだわりは、すべて手作業で行うこと。また、より美味しい塩にするために、乾燥を施すなど、ひと手間加えている。「こうすることで、余計な雑味・苦味を落としているため、純粋なしょっぱさを感じる塩が出来上がる」と高岡さん。その美味しさが口コミで広がり、北は北海道、南は沖縄県まで、様々な飲食店から引き合いがあるほど、評価されている。

塩がつなげる、地域との「ご縁」

新潟県だけでなく、山形県での活動も行う、株式会社えん。地元の漁師さんや企業など、様々な団体と積極的にコラボし、「紅花塩」や「甘えびの塩」など、地元の名産品を使った、新たな商品の開発を積極的に行っている。さらに、2021年には、工房の近くにある「あつみ温泉」の活性化を目的とした団体「あつみ温泉の未来を作る会」に参画し、塩カフェ「あつみgo-en」をオープン。自家製の塩を使用した、「塩アイスモナカ」「塩玉こん」は、SNSやテレビで話題となっている。コラボによる新商品の開発や、カフェの運営と、新たな取り組みに挑戦する「えん」。その原動力は、「ご縁」だという。「3つのえん(塩、縁、円)。塩を中心につながる、地域との縁を大事にしていきたい」と、高岡さんは熱い想いを語ってくれた。

  • 株式会社えん
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生産者紹介

2代目:高岡良至
2代目高岡良至

埼玉県出身。高校卒業後、日本大学工学部建築学科に進学し建築を学ぶ。大学卒業後は、建設会社や住宅メーカーなど、主に建設業界で活躍をしていた。塩造りを継承するきっかけとなったのは、新潟で住宅営業をしていた際、新たな家を建てたがっていた先代と出会ったこと。そこから後継者がいないことを知り、ご縁あって先代から事業継承し、代表として株式会社吉野屋を設立(その後、株式会社えんに改名)。元々ものづくりが好きだったこともあり、未経験だった塩造りにもすぐに馴染めたという。現在では、朝5時30分から、夜19時30分と、一日の大半を塩造りに費やす。お客さんからの「美味しい」という一言が、何より幸せと語る高岡さん。「沢山の方に使っていただきたい想いで塩造りをしている」と製塩への想いを語る。

店舗詳細

店舗名称 株式会社えん
住所 新潟県村上市府屋字上田669-1