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「あがの夢うなぎ」といった阿賀野市産食材の料理を提供するレストラン&カフェ。特産品の情報発信や産学官連携の次世代育成にも取り組み、地域の「にぎわい」を取り戻す。

瓦テラス 和風の黒瓦を使いつつモダンな印象の店舗。瓦を使った雑貨も販売している

阿賀野市の特産品を堪能できるレストラン&カフェ

阿賀野市安田地区に位置する「瓦テラス」は、2018年8月にオープンしたレストラン&カフェだ。地域の特産品を料理やスイーツにして提供しており、「あがの夢うなぎ」の蒲焼きや「搾りたてミルク」のジェラートなどを堪能できる。店名の由来は、地域一帯で江戸時代から作られてきた「安田瓦」。店舗は屋根にこの黒瓦を使うことで地域色を残しながら、明るい白を基調としたモダンな雰囲気になっている。人気観光スポット「やすだ瓦ロード」の入り口に位置しており、訪れた人は瓦テラスにて阿賀野市自慢の料理に舌鼓を打った後、瓦飾りの擁壁(ようへき)や、希少な煉瓦煙突、瓦製のベンチ・灯籠を配置した「やきもの広場」などを散歩している。

地域の「にぎわい」を創出する食の発信基地

瓦テラスは、阿賀野市の地域振興に努める4社「めんつう」「あがの夢コラボ」「丸三安田瓦工業」「神田酪農」の出資を受けて設立した。そのきっかけとなったのは、株式会社めんつうの羽田会長であった。瓦産業で栄えていた安田地区が活気をなくしていると考えていた同氏は、地域に「にぎわい」を取り戻すべく、旅行者を呼び込めるような特産品を考案。全国的に人気の高いウナギの養殖を始めた。この新しい名物を提供する場所として、瓦テラスはオープンしたのだ。当初から、ウナギ以外にも多くの地産商品を取り扱っており、阿賀野市における食の発信基地という役割を担っている。また、次世代を担う若者たちが地域に愛着をもってくれるような活動にも取り組む。市と協力し、阿賀野高校の生徒がアイディアを出した商品作りに挑戦。プロジェクトを「阿賀野高校商店」と命名し、生徒とのディスカッションや試作を重ねた。第一弾として発売された「パフェ・プリン」は、累計2,000個を売り上げるヒット商品となった。人気商品を生み出せたことは、生徒に大きな自信をつけさせ、地域への愛着を生み出したという。今後も第二弾・第三弾と商品をリリースし、特産品となるようなロングセラー商品を作り出す予定だ。

伏流水と徹底した水質管理で育つ「あがの夢うなぎ」

瓦テラスの裏手には、株式会社あがの夢コラボが運営するウナギ養殖場がある。場内に設置した養殖用の水槽は、山から流れてくる澄んだ伏流水で満たされており、ここで育つウナギは健康的にすくすくと成長する。養殖の担当者は、毎朝毎夕の決められた時間に給餌。ウナギの動き方や居る場所、エサへの食いつき方を観察し、与える量を調整している。食べ残しが多く発生すると、水槽内の水質が悪くなり、ウナギの健康を損なうからだ。エサやりの後は汚泥の掃除と水の入れ替えを行い、水槽内を清潔に保つ。この徹底した水質管理こそが、ウナギを美味しく育てる秘訣だという。水揚げされたウナギは、瓦テラスに持ち込まれ、新鮮な内に手早く下処理される。店では脂ののったウナギの蒲焼きや白焼き、中骨から出汁を取った塩ラーメンなどを提供しており、訪れた人はうま味たっぷりの味わいを堪能している。

  • 瓦テラス
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生産者紹介

ウナギ養殖担当:相馬秋徳
ウナギ養殖担当相馬秋徳

阿賀野市出身。地元の左官業に30年以上携わり、丁寧な作業を心掛けてきた。その後、株式会社あがの夢コラボに入社。新しい特産品「あがの夢うなぎ」の養殖を担当する。日課は、毎朝6時半の給餌。エサを作るところから始め、ウナギの様子を観察しながら、量を調整している。その後は、水槽内を掃除して水を清潔に保つ。ウナギを美味しくするポイントは、健康に育てること。そのためには、ウナギの動きや居る場所などから気持ちを察することが大切という。「養殖は難しいと感じるが、お客さんから美味しかったと声をかけてもらえることがすごく嬉しい」と語る。

店舗詳細

店舗名称 瓦テラス
住所 新潟県阿賀野市保田7373-1
営業時間 9:00~18:00
定休日 木曜日