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無肥料・無農薬の「自然栽培」でハーブや野菜を育てる農園CuRA!(チュラ)。「自分で作るのが一番安心」と新規就農し、新潟の特産品を生かした無添加の商品も手掛ける。

農園CuRA! 安全な品質を求めていく内にたどり着いた「自然栽培」

無肥料・無農薬の自然栽培を実践する農園

新潟市江南区にある農園CuRA!は、ハーブや野菜を栽培し、加工も手掛ける農家だ。こだわりは、肥料や農薬を使用しない「自然栽培」。安全な品質を求めていくうちに、たどり着いた栽培方法だ。無農薬での栽培は、病気や害虫に対して無防備と思える。しかし、肥料を与えない畑は、自然界本来のバランスを崩すことがないため、その被害は小さいという。また、園主の真保さんは、元々ハーブ専門店を営んでいたハーバリスト。その知識を生かし、野菜と共にハーブを育てることで、害虫予防にも役立てている。「ちゃんと香って、しっかり美味しい」を農園のコンセプトとして、見た目の美しさや香り、味わいを追求する。品質への定評から、料亭をはじめとする飲食店からも買い求められている。就農当初は、周囲から「(無肥料・無農薬で)本当に作物が育つのか」と疑われることもあった。しかし、農園自慢のしっかり香るハーブや美味しい野菜に魅了され、同じように自然栽培を実践する仲間も増えてきているという。

美味しい新潟の作物を長く楽しむために

手間暇をかけて栽培された野菜や果物でも、収穫量が多すぎたり、形が悪いことを理由に廃棄されてしまうことがある。「日持ちする商品を作り、新潟の美味しい作物を長く楽しめないか」と考案されたのが、農園CuRA!で特に力を入れている「ジャム」である。素材が持つ香りや食感を最大限に生かすため、調理のほとんどは手作業で行う。また、こだわりは「無添加」。酸化防止剤の役割としてハーブの一種クローブを活用したり、スパイスを使って自然の甘さをより際立たせたりと、ジャムの製造でもハーバリストの技が光る。

農福連携で農業を楽しむ

代表の真保さんは、「農福連携自然栽培パーティチームにいがた」として、障がい者施設と共に栽培に取り組んでいる。「農福連携」とは、「農業」と「福祉」が手を取り合い、双方の課題解決を目指す活動のこと。農業においては、担い手不足や耕作放棄地の増加。一方の福祉には、就業機会の確保や工賃の課題が挙げられる。農園CuRA!の取り組む「自然栽培」においては、地道で根気のいる作業が多いことから、人手を要する面がある。真保さんは「農業はみんなで力を合わせて楽しんでやれば、あっという間に終わるんです」と同活動を楽しむ。育てた野菜はイベントで並べられる他、商品化することも。「より良いものを皆んなで形作りたい」という真保さんの想いが、活気あふれる活動に繋がっている。

「CuRA!」に想いを込めて、新潟らしさを海外まで届ける

「cura」には、ボルトガル語で「治癒する」、イタリア語で「回復する」、フランス語で「綺麗になる」という意味がある。異なる言語でありながら、どれもハーブに通ずる意味があることに真保さんは心を打たれ、「農園CuRA!」と名付けた。手がけている商品も体への優しさを一番に、多くの工夫が凝らされている。そんなオリジナル商品をより多くの人から手にとってもらいたいと、物産館をはじめ県内外のイベントにも出品している。無添加のハーブティーやジャムは、外国人からの反応も良いため、今後は海外進出も視野に入れているとのこと。「農園CuRA!の商品が、『新潟』を知ってもらうきっかけになって欲しい」と真保さんは語る。

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生産者紹介

園主:真保若葉
園主真保若葉

新潟市江南区出身。中学時代は理科部。実験や調合が好きだったことをきっかけに、当時からハーブで化粧水を自作していたという。作っていくうちに、原料も自ら栽培した方がより安心と考えるようになり、家庭菜園を始めるようになった。その後、ハーブ専門店「Plink&Plonk(プリンクプロンク)」を開業。「安心できる原材料の品質こそ大切だ」と考え、自家栽培製のハーブティーやハーブビネガーなどを販売していた。結婚を機にお店は閉じてしまったものの、野菜の自家栽培にも関心が向き始め、農園CuRA!としての新規就農に至った。真保さんが心掛けているのは、「まずはやってみる」と小さな挑戦を積み重ねること。その先に、「農園の商品が、新潟らしさ・日本らしさを知ってもらうきっかけとなるよう、海外にも販路を広げたい」という大きな目標を見据えながら、自然栽培に日々向き合っている。

店舗詳細

店舗名称 農園CuRA!
住所 新潟県新潟市江南区嘉瀬3336-4