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燕市で金属用レーザーマーキング装置を設計・製造・販売する。特長は、カラー発色と立体物への加工。マグカップやスプーンなど、技術を活用したオリジナル製品も好評だ。

大滝鉄工所 大手企業からの引き合いも多い

金属用カラーレーザーマーキング加工に特化した装置メーカー

燕市の大滝鉄工所は、金属用のカラーレーザーマーキング装置の設計・製造・販売を行う会社。レーザーマーキング加工とは、対象物にレーザー光を照射して、印字を行う加工法のことだ。大滝鉄工所の装置の特長は、カラー発色。レーザー光によって、金属の表面にある酸化皮膜の厚みを変える。すると、光の干渉によってさまざまな色に見えるという仕組みだ。代表の大滝信彦さんは「物体自体は色素を持たずに、光の屈折によって人の目に色として見える『構造色』の原理です。タマムシやシャボン玉がその例だね」と教えてくれた。一般的な機械で発色できるのは、黒か白のみ。しかし同社では、この技術で12色まで表現することができる。インクを使わないので、環境に優しいだけではなく、調理器具など衛生面に配慮が必要なものにも施せるのもポイントだ。ものづくりの町・燕市においてその需要は高く、洋食器メーカーや鍋メーカーなど、多くの取引先と関係を築く。

きっかけは、大手企業からの依頼

大滝鉄工所は、1969年に創業。当初は、研磨機用の部品加工や金型製造を行っていたという。レーザーマーキング装置を作るに至ったのには、ある転機となる出来事があった。「2000年代の初め、誰もが知るアメリカの大手企業の生産を請け負う工場が新潟にありました。製造工程でレーザーマーキング加工が必要とされ、ご縁があってうちに話をもらったんです」と、代表の大滝信彦さん。当時の国内には、量産用レーザーマーキング装置はなく、将来性を感じたという。その企業が求める装置を完成させると、その後も研究を継続。新製品を次々と開発し、多くの装置を世に送り出した。そして国内で類のない、金属用カラーレーザーマーキング装置のメーカーとなった。

特有の技術を活用したオリジナル製品

立体物に加工ができることも、大滝鉄工所の装置の強みだ。円筒や球体だけでなく、カップの内側など、さまざまな曲面にマーキングできる。その技術を活用し、オリジナル製品を開発した。使うのは、地元の取引先メーカーなどで大滝さんが見つけてきた製品。例えば、保温性の高い二重構造のステンレスマグカップや、 抗菌メッキを施したカレー専用スプーンなど、細やかなこだわりが光るものばかりだ。それらの製品に、レーザーマーキングで「燕三条」や「新潟」などの印字を施している。地元の物産店で販売されており、お土産として人気は上々だという。

  • 大滝鉄工所
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生産者紹介

代表取締役:大滝信彦
代表取締役大滝信彦

燕市出身。名古屋の専門学校で機械設計を学び、自動車関連会社で機械設計士として働いた後、地元に戻り家業の大滝鉄工所を継ぐ。機械部品の製造や営業の経験を経て、2代目代表取締役に就任した。仕事をする中でやりがいを感じるのは、自分が手塩にかけた装置を送り出す瞬間だという。「トラックに載せる時は、まさに自分の子どもをお嫁に出すような感覚。一番の喜びだね」と、大滝さん。また、レーザーマーキング技術を活用したオリジナル製品への思い入れも強い。「街中や取引先などで『これいいね』と感じたものを、製品に取り入れます。やっぱり自分が『いい』と思ったものを作りたいからね」と、大滝さんは語る。

店舗詳細

店舗名称 大滝鉄工所
住所 新潟県燕市東太田1080-2